安いので10キロ離れた「コストコ」でガソリンを給油。ママ友に「節約にならなくない?」と言われたけど、買い物ついでなら大丈夫ですよね?
配信日: 2024.11.25
しかし、安いからといってわざわざ10キロメートル離れた場所にあるコストコで給油する場合、本当に節約になるのでしょうか。
本記事では、コストコまで車で行って給油する場合、どのような条件であればお得になるのか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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コストコと一般ガソリンスタンドの価格差
地域によっても異なりますが、コストコのガソリン価格は、一般のガソリンスタンドよりも安く設定されています。2024年11月7日時点のガソリンスタンドがあるコストコ全26店舗の平均価格と全国平均を比較すると、価格の差は以下の通りです。
・レギュラーガソリン:15.7円安い(全国平均:170.9円/リットル、コストコ:155.2円/リットル)
・ハイオクガソリン:15.9円安い(全国平均:182.1円/リットル、コストコ:166.2円/リットル)
・軽油:20.1円安い(全国平均:149.5円/リットル、コストコ:129.4円/リットル)
1リットルあたりの価格差が大きければ、移動にかかるコストを補える可能性が高くなります。特に、たくさん給油する場合であれば、十分な節約効果が期待できます。
ガソリン代の損益分岐点と節約額
10キロメートル離れたコストコでガソリンを給油する場合、一般のガソリンスタンドに比べてどれくらい節約できるのでしょうか。距離や燃費、ガソリンの価格差をもとに、実際にお得になるラインを計算してみます。
コストコのガソリン価格が一般のスタンドに比べて15円安いと仮定し、車の燃費が10キロメートル/リットル、往復距離が20キロメートルであるとします。この条件で考えると、往復で使うガソリン量と節約額は次のようになります。
・往復のガソリン消費量
20キロメートル÷10キロメートル/リットル=2リットル
・往復のガソリン代(節約分)
2リットル×15円/リットル(価格差)=30円
例えば、コストコで30リットルのガソリンを入れた場合、一般スタンドとの価格差が1リットルあたり15円なら、合計で450円節約できます。往復のガソリン代の価格差30円を差し引いた最終的な節約額は420円です。
こうして見ると、買い物ついでに30リットルほどを給油するだけで、移動コストを相殺してもなお、十分お得になることが分かります。
年会費を考慮したガソリンの損益分岐点
コストコを利用するには、会員になって年会費を払う必要があります。コストコの年会費(2024年現在ゴールドスター会員価格4840円)を考慮すると、ガソリンを入れることによる節約効果は1年間の給油量によって変わってきます。
(1)年間の給油量が少ない場合
年間の給油量が500リットル未満の場合、ガソリン価格の差だけでは年会費を回収するのが難しいかもしれません。例えば、価格差が15円/リットルの場合、500リットル給油しても7500円の節約となり、4840円の年会費との差はわずかです。
(2)中程度の給油量の場合
年間の給油量が500~1000リットルの場合、ガソリンの価格差によっては年会費を回収できる可能性が高くなります。例えば、年間800リットル給油した場合、15円/リットルの価格差であれば、1万2000円の節約が期待でき、年会費を大きく上回ります。
(3)大量の給油をする場合
年間の給油量が1000リットル以上であれば、ほとんどのケースで年会費以上の節約が見込めます。1000リットル給油すれば、1万5000円の節約となり、年会費を差し引いても1万円以上お得になる計算です。
年間1000リットル給油する場合、1ヶ月の給油量は約83リットルです。月に40リットル程度を2回給油するペースなら、コストコのガソリンで十分お得になります。
まとめ
コストコでの給油は、買い物のついでであれば十分な節約効果が期待でき、特に給油量が多いほどコストパフォーマンスが高まります。年会費をふまえても、年間1000リットル以上給油する人にはさらにお得な選択肢となるでしょう。
そのため、10キロメートル離れたコストコでも、利用頻度や給油量を考慮して計画的に利用すれば、節約効果をしっかり実感できます。
出典
コストコホールセールジャパン株式会社 メンバーシップ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー