更新日: 2024.11.27 その他家計
平日は毎朝スタバで「412円」のコーヒーを購入して出勤!「差額」を考えると、やっぱり自宅で淹れるべき? コスト差を比較
では、コーヒーを持参した場合、どれほどお得なのでしょうか。本記事では、カフェでコーヒーを購入する場合と自宅で入れて持参する場合のコストを比較し、その差額について考えてみます。
執筆者:吉田楓(よしだ かえで)
FP2級
週5日カフェでコーヒーを購入する場合のコスト
まずは、週5日カフェでコーヒーを購入する場合のコストを計算してみましょう。今回は、スターバックスのドリップコーヒーTallサイズ412円(税込・テイクアウト)を参考に計算します。
この価格をもとにコストを計算すると、週5日のコストは412円×5日で2060円です。月単位で考えると、平均21営業日として計算した場合、412円×21日で8652円となります。
さらに年間では、52週として計算すると412円×5日×52週で10万7120円になります。週5日、毎日1杯のコーヒーをカフェで購入するだけで、年間10万円以上の出費になると分かります。
しかし、カフェでコーヒーを購入するメリットはあります。プロフェッショナルが入れる高品質なコーヒーを楽しめることはもちろん、手間がかからず時間を有効活用できる点が魅力です。
また、カフェの心地よい雰囲気の中でコーヒーを受け取る時間は、人によっては1日が始まるルーティンとなっているかもしれません。純粋なコストだけを見ると大きな出費に感じられますが、付加価値も含めて総合的に判断する必要があるでしょう。
自宅で入れたコーヒーを持参する場合のコスト
次に、自宅でインスタントコーヒーを入れて持参する場合のコストを計算してみましょう。計算の基準として、ファミリーマートで販売されているインスタントコーヒー86グラム468円(税込)を使用し、1杯あたり5グラムを使用すると仮定します。
まず、1杯あたりのコーヒーのコストを計算すると、468円÷(86グラム÷5グラム)で約27.2円となります。これをもとにすると、週単位では27.2円×5日で約136円、月単位では27.2円×21日(営業日)で約571円、年間では27.2円×5日×52週で約7072円となります。
週5日カフェでコーヒーを購入する場合と比較してみましょう。年間で見ると、カフェでの購入が約10万9200円であるのに対し、自宅で入れる場合は約7072円と、約10万円以上の差が生じます。
なお、この計算には水道代や電気代などは含まれていません。また、より本格的なコーヒーを楽しみたい場合は、コーヒーメーカーやドリッパー、グラインダーなどの初期投資も必要になってくるでしょう。
しかし、それらの費用を考慮に入れたとしても、カフェでの購入と比べると大幅な節約になることは間違いありません。
また、自宅で入れることの利点として、好みの味や濃さに調整できる点や、使い捨てカップの使用を減らし環境に配慮できる点などが挙げられます。一方、手間がかかることや、水筒の洗浄・管理が必要になることなどは考慮すべき点です。
カフェと自宅で入れたコーヒーのコスト比較
それでは、カフェでの購入と自宅で入れる場合のコストを比較してみましょう。
図表1
期間 | 週5日カフェで購入した場合 | 自宅で入れた場合 | 差額(節約額) |
---|---|---|---|
1日 | 412円 | 27.2円 | 384.8円 |
1ヶ月 | 8652円 | 571.2円 | 8080.8円 |
1年 | 10万7120円 | 7072円 | 10万48円 |
5年 | 53万5600円 | 3万5360円 | 50万240円 |
30年 | 321万3600円 | 21万2160円 | 300万1440円 |
筆者作成
1日あたりでは384.8円の差に過ぎませんが、積み重なると1年で約10万48円、5年で50万240円、そして30年では300万1440円もの差額が生じます。
重要なのは、必ずしもどちらか一方を選ぶ必要はないという点です。例えば、週のうち3日を自宅で入れたコーヒーを持参し、残りの2日をカフェで購入するなど柔軟な使い分けも1つの方法です。
自分のライフスタイルや価値観に合わせて、最適なバランスを見つけることが大切でしょう。
まとめ
週5日カフェでコーヒーを購入した場合と自宅で入れる場合を比較すると、1日384.8円の差は、30年で約300万円にもなると分かりました。それぞれに良さがあるため、状況に応じた使い分けを検討してみると良いでしょう。
出典
スターバックスコーヒージャパン株式会社 ドリップ コーヒー
株式会社ファミリーマート 香りとコクを愉しむインスタントコーヒー
執筆者:吉田楓
FP2級