更新日: 2024.11.28 その他家計

そろそろ寒くなってきたので「エアコン」か「ストーブ」を使おうと思っています。どちらの方がコストは安く済みますか?

そろそろ寒くなってきたので「エアコン」か「ストーブ」を使おうと思っています。どちらの方がコストは安く済みますか?
冬の寒さ対策として、エアコンやストーブなどの暖房器具を使う方も多いでしょう。そこで気になるのは、エアコンとストーブどちらの方がコストが安く済むのかということです。
 
本記事では、エアコンと石油ストーブそれぞれにかかるコストを比較していきます。暖房費用をおさえる方法についても解説しますので、暖房費用を節約したい方はぜひ最後までお読みください。
FINANCIAL FIELD編集部

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エアコンと石油ストーブにかかる費用を比較

エアコンを使用する場合には電気代、石油ストーブを使用するには灯油代がかかります。それぞれにかかる費用を比較していきましょう。エアコンを1時間使用した場合の電気代は次の計算式で求められます。
 
消費電力(キロワット)×1時間×電気料金単価(円/キロワットアワー)
 
エアコンの消費電力を430ワット、電気料金単価を31円/キロワットアワーとした場合、エアコンを1時間使用するのに必要な電気代は約13円です。
 
一方で、石油ストーブを1時間使用するのに必要な灯油を0.5リットル、経済産業省資源エネルギー庁より、灯油1リットル当たりの価格を117.3円(令和6年11月18日現在)とした場合、石油ストーブを1時間使用するのに必要な灯油代は約59円です。
 
エアコンと石油ストーブそれぞれ1時間当たりにかかる費用を比較すると、エアコンの方が安いことが分かりました。
 

エアコンのメリット・デメリット

エアコンはリモコンやタイマー機能を活用でき温度を調整しやすく、手軽に快適な環境を作れることがメリットです。また、エアコンのフィルター掃除も比較的簡単でお手入れしやすい側面もあります。
 
一方で、エアコンは長時間使用すると電気代がかさむ、乾燥しやすいなどのデメリットがあります。エアコン使用時には加湿器を併用して湿度調整に気を付けるとよいでしょう。また、購入時の本体価格や取り付け工事も石油ストーブより高額になることもあります。
 

石油ストーブのメリット・デメリット

石油ストーブは、短時間で効率よく部屋を暖めることができます。電源が不要なタイプもあるため、電源がない場所での使用や部屋を移動しての使用も可能であり、停電などの災害時にも利用できます。
 
暖かさが体に直接伝わりやすく、ぬくもりを感じやすいのも特徴です。しかし、火を使うため定期的な換気や灯油の補充が必要であるため、エアコンに比べて手間がかかると感じる人もいるかもしれません。
 

暖房費用をおさえるためのポイント

暖房のコストをおさえるためには次のような工夫をしてみるとよいでしょう。
 
【空気の循環を意識する】
暖かい空気は天井付近に、冷たい空気は床付近にたまりやすいため、サーキュレーターや扇風機などを使用して部屋の空気の循環を意識してみましょう。暖かい空気を部屋全体に行き渡らせ、効率よく温められます。
 
【断熱効果を高める】
窓に断熱シートを貼る、厚手のカーテンを使う、ドアや窓の開閉回数を減らすなどを意識すると冷たい空気が部屋に流れ込むのを防ぎ、部屋の温度が下がりにくくなります。
 
【適切な温度設定にする】
暖房器具を使う場合は、適切な温度設定を意識することが大切です。具体的には、エアコンの温度を1度下げると消費電力を約10%減らせるようです。部屋を暖めすぎず、暖かい服装、ひざかけ、湯たんぽなどを使用すると無駄な暖房費をおさえられるでしょう。
 

エアコンと石油ストーブでは1時間当たりに必要なコストはエアコンの方が安い可能性がある

エアコンと石油ストーブ、それぞれを1時間使用するのに必要な費用を比べると、今回の試算ではエアコンの方が安いことが分かりました。エアコンと石油ストーブのどちらを使うかは、生活スタイルや部屋の広さに応じて選ぶとよいでしょう。
 
短時間の暖房や体感温度を優先したい場合には石油ストーブが適していますが、長時間利用したい場合にはエアコンの方が暖房にかかる費用を節約できるかもしれません。
 
冬に暖房器具を使う際は、部屋の空気の循環、断熱効果を高める、適切な温度設定などを心がけると暖房費用をおさえられるでしょう。暖房器具の適切な使い方と工夫により、電気代や灯油代を節約しつつ快適な冬を過ごしましょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油) 11月20日(水)結果詳細版
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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