更新日: 2024.11.29 その他家計

節約のため「便座の保温機能」を切ってしまう妻。寒いので「つけっぱなし」にしたいのですが、そんなに電気代がかかるのでしょうか?

節約のため「便座の保温機能」を切ってしまう妻。寒いので「つけっぱなし」にしたいのですが、そんなに電気代がかかるのでしょうか?
寒くなり、トイレの保温機能を活用する人も増えてきたのではないでしょうか。節約したがる家族が、せっかくつけたトイレ便座の保温機能を切ってしまい、「そんなに電気代がかかるものなのか」と気になる人もいるかもしれません。
 
本記事ではトイレの便座保温機能を使用した際の電気代を1ヶ月、半年、年間と期間を分けて計算するとともに、トイレの電気代を抑えるコツについても解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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トイレの便座の保温機能はどれくらい電気代がかかっているの?

便座の保温機能を使って消費する電気量は、メーカーや種類によって異なりますが、以下の前提をもとにして、大まかに計算します。


・消費電気量は経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ」に記載されている、瞬間式電気便座における2022年の年間消費電力(節電機能を使用している場合)の平均値91キロワットアワーを使用

・電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が示す電力料金の目安単価、1キロワットアワーあたり税込31円として計算

便座の保温機能の電気代の計算式は「消費電力(キロワット)×時間(アワー)×電気料金単価(円/キロワットアワー)」で、これに数字を当てはめていきます。
 
暖房便座に使用される年間の電力量は91キロワットアワーであるため、1日単位に変換すると91(キロワットアワー)÷365(日)で約0.25キロワットアワーになります。
 
上記の計算式にのっとって1日の電気代を計算すると「約0.25キロワット×31円/キロワットアワー=約7.75円」つまり約8円となります。さらに計算していくと、1ヶ月(30日)で240円、半年で1440円、年間で2880円かかることになります。
 

便座の電気代を節約するためには?

トイレの便座保温機能を使うと、電気代は1ヶ月に300円しない程度です。この料金を節約するためにできることはないかと考える人もいるでしょう。おすすめの節約方法として、以下のものが挙げられます。


・使わないときはフタを閉める
・便座の設定温度を低くする
・夏場や外出時には暖房を切っておく

順番に説明していきます。
 

使わないときはフタを閉める

経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ」によると、使用しない際にふたを閉めるだけで年間34.9キロワットアワー電気量を節約でき、年間で約940円の節約につながるとされています。
 
暖房便座は便座を常に暖めている状態であるため、ふたを開けると熱が逃げてしまい、余計に電気量がかさんでしまうのです。閉めるだけで年間約1000円の節約効果があるため、実践してみるとよいでしょう。
 

便座の設定温度を低くする

経済産業省資源エネルギー庁の同カタログによると、電気の設定温度を「中から弱」に1段階下げた場合は、年間で電気量が26.4キロワットアワー節約でき、約710円の節約効果があると見積もっています。
 
便座を暖かく保とうとすればするほど電気代がかかってしまうため、節約を考えているのであれば座ったときに冷たさを感じない程度の温度に設定するとよいでしょう。
 

夏場や外出時には暖房機能を切っておく

夏場などの暑い時には便座の保温機能を切っておくことも良いでしょう。使用しない時期に保温機能を切ることも年間の電気代節約につながります。また、旅行やちょっとした外出で家にいないというときにも保温機能を切っておけば、電気料金を抑えられます。
 

便座の保温機能にかかる電気代は1日約8円!

今回は便座の保温機能にかかる電気代と、電気代を節約するコツについて解説しました。便座の種類やメーカーによっても異なりますが、保温機能を使用すると、1日約8円、1ヶ月(30日)で240円、半年で1440円、年間で2880円の出費となります。
 
しかし、「使わないときはフタを閉める」「便座の設定温度を低くする」「夏場や外出時には暖房を切っておく」ことなどを意識すれば電気代の節約につながります。電気代が気になるという人は実践してみるとよいでしょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2023年版 家庭用
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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