更新日: 2024.12.09 その他家計
節約のためカフェではいつも「一番小さいサイズ」を頼みます。「実は大きいサイズの方がお得」と聞きましたが本当でしょうか?
毎日の出費が気になり、コーヒーはいつも「一番小さいサイズ」を頼むという方もいるかもしれません。当記事では、カフェやコンビニのサイズ別コーヒー価格を整理し、「実は大きいサイズの方がお得」といううわさの真相に迫ってみたいと思います。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ホットコーヒーのサイズ別価格
代表的なカフェチェーン店とコンビニコーヒーを例にサイズ別のコーヒー価格を整理すると、表1のようになります。なお、すべて税込みで、カフェチェーン店のコーヒーは店内飲食価格となります。
表1
ホットコーヒー1杯あたりの価格 | |
---|---|
カフェチェーン店A | ショート:380円 トール:420円 グランデ:465円 ベンティ:510円 |
カフェチェーン店B | ショート:360円 トール:420円 グランデ:480円 |
カフェチェーン店C | R:380円 L:430円 |
コンビニA | R:120円 L:180円 |
コンビニB | S:120円 M:190円 L:220円 メガ:320円 |
コンビニC | S:120円 M:180円 L:220円 |
※筆者作成
ホットコーヒーの価格は、カフェチェーン店が360~510円程度、コンビニが120~320円程度ということが分かりました。
「1ミリリットル」あたりの価格だと「もっとも大きいサイズ」が一番お得
カフェチェーン店やコンビニのコーヒーが好きな方のなかには、「実は大きいサイズの方がお得」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。結論から述べると、今回調べた限りでは、「大きいサイズの方がお得」という話は事実のようです。
表1のサイズ別価格を基に、コーヒー1ミリリットルあたりの価格を計算すると、表2のような結果となりました。なお、価格はすべて税込みで、小数点3桁以下は切り捨てとしています。また、各サイズにおける容量はおおよその目安として参考にしてください。
表2
ホットコーヒー1ミリリットルあたりの価格目安 | |
---|---|
カフェチェーン店A | ショート(約240ミリリットル):約1.58円 トール(約350ミリリットル):約1.20円 グランデ(約470ミリリットル):約0.98円 ベンティ(約590ミリリットル):約0.86円 |
カフェチェーン店B | ショート(約240ミリリットル):約1.50円 トール(約350ミリリットル):約1.20円 グランデ(約470ミリリットル):約1.02円 |
カフェチェーン店C | R(約220ミリリットル):約1.72円 L(約300ミリリットル):約1.43円 |
コンビニA | R(約160ミリリットル):約0.75円 L(約250ミリリットル):約0.72円 |
コンビニB | S(約160ミリリットル):約0.75円 M(約250ミリリットル):約0.76円 L(約300ミリリットル):約0.73円 メガ(約500ミリリットル):約0.64円 |
コンビニC | S(約160ミリリットル):約0.75円 M(約260ミリリットル):約0.69円 L(約320ミリリットル):約0.68円 |
※筆者作成
このように、カフェチェーン店・コンビニコーヒーともに、もっとも大きいサイズが一番お得ということが分かりました。
コーヒーのサイズを小さくするといくらくらいの節約になる?
大きいサイズが一番お得とはいえ、毎日の出費は少しでも減らしたいものです。そこで、ここではコーヒーのサイズを小さくした場合、年間(365日)だといくらくらいの節約になるのかを計算してみました。
1日1杯ホットコーヒーを飲むと仮定し、表1の価格を基に、もっとも大きいサイズをもっとも小さいサイズに変更した場合、年間コストの差額は表3のとおりです。なお、価格はすべて税込みです。
表3
もっとも大きいサイズ | もっとも小さいサイズ | 差額 | |
---|---|---|---|
カフェチェーン店A | 18万6150円 | 13万8700円 | 4万7450円 |
カフェチェーン店B | 17万5200円 | 13万1400円 | 4万3800円 |
カフェチェーン店C | 15万6950円 | 13万8700円 | 1万8250円 |
コンビニA | 6万5700円 | 4万3800円 | 2万1900円 |
コンビニB | 11万6800円 | 4万3800円 | 7万3000円 |
コンビニC | 8万300円 | 4万3800円 | 3万6500円 |
※筆者作成
このように、毎日飲むコーヒーのサイズを小さくすることで、年間だと大きな節約効果が見込めることも分かりました。
コーヒーをお得に飲む方法
ここまで述べてきたとおり、カフェチェーン店やコンビニのコーヒーはもっとも大きいサイズが一番お得になる一方で、サイズを小さくすることで大きな節約効果が見込めることも分かりました。
コーヒーを少しでもお得に飲む方法としては、インターネットやスマホアプリなどで配信されている「クーポン」を使う方法があります。
割引クーポンだけでなく、サイズアップクーポンなどが配信されているケースもあり、お得にコーヒーを飲むことが可能でしょう。ほかにも、電車やバスの回数券のように使える「コーヒーチケット」を活用する方法があります。
まとめ
今回はコーヒーのミリリットル単価に着目し、「実は大きいサイズの方がお得」といううわさの真相に迫ってみました。今回調査したカフェチェーン店やコンビニに限った話ではありますが、「大きいサイズの方がお得」という話は事実のようです。
とはいえ、コーヒーのサイズを小さくすることで、大きな節約効果が見込めます。サイズアップクーポンなどを賢く使って、お得にコーヒーを飲みましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー