家計管理で「ママのおこづかい」を決めた方が良い理由

配信日: 2019.02.04 更新日: 2024.10.10

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家計管理で「ママのおこづかい」を決めた方が良い理由
ニュースなどで、「パパのおこづかいの平均額は?」という話題がたびたび取り上げられます。一方で、ママのおこづかいについてはあまり触れられません。
 
でも、この「ママのおこづかい」こそが、家計を管理するうえで大きな役割を果たす可能性があるのです。
 
山本美紀

執筆者:山本美紀(やまもと みき)

CFP(R)認定者

家計整理アドバイザー 認定講師
第一子出産直前にお金についての知識の必要性に気づき、ファイナンシャルプランナーの勉勉を始め、CFP(R)取得。
 
現在は、同じ母として、子育て真っ最中の方々が抱える<将来の生活費>や<教育費>に対する不安に対し、ライフプラン作成を中心に、それぞれの事情に合わせたきめ細やかなアドバイスをしたり、≪家計整理アドバイザー≫として、日々の家計整理に悩みを持つママ向けに【お金の整え方】のセミナーを開催し、好評を得ている。
 
ママ達のお金の不安に共に向き合い、解消することで、家族や自身の夢に向かって【イキイキ】活動するママを増やしたいと願い、活動中。
http://miki-lifedesign.com/

ママ、おこづかい決めてますか?

今まで家計相談にいらしたご相談者のなかには、共働きのママ、専業主婦のママ、双方いらっしゃいました。
 
そのママたちの大半が、「自分のおこづかいは決めていない」あるいは「おこづかいはない」という回答でした。もちろん、お友達とランチに行ったり、お茶したり、美容・衣料品を購入したりと、金額の差こそあれ「ママ自身のために」使っているお金は確実にあります。
 
ただ、「おこづかい」として独立させていないだけで、家計のなかに紛れ込ませているパターンが非常に多いです。皆さんはいかがですか?
 

「ママのおこづかい」を決めた方が良い理由

「自分のおこづかいを決めていない」というママたちには、2つのパターンがあります
 
1つは、有職ママに多い「仕事に必要な費用も多いのだから、それなりに自由に使いたいと考えている」パターン。もう1つは、専業主婦のママに多い「家計をやりくりするのが大変で、自分のおこづかいまで捻出する余裕がないと思い込んでいる」パターンです。
 
決めていない理由はまったく違いますが、家計を管理するという点から見ると、どちらも「毎月どれだけ【ママ自身の費用】として使っているかが見えてこない」のは問題です。
 
さきほど「金額の差こそあれ【ママ自身のために】使っているお金は確実にあります」と述べました。それは生活するうえで、当たりまえの必要経費とも言えます。
 
ただ、使っている額が把握できていないことで、「必要という名のもとについ使いすぎ」てしまったり、「余裕がないから使ってはいけない」と、自分でお金を使うことに対して罪悪感やストレスを抱えてしまうことになるのです。
 
これでは、家計に悪影響を与えてしまうばかりか、精神的にもよくありませんよね。
 

1ヶ月でどれだけ自分のための支出が必要なのかを検証しましょう!

まずは1ヶ月間、自分がどのくらい【自分のための支出】をしているのかを記録してみましょう。さらに、どこまでを【自分の支出】とするのかも、ここで線引きします。
 
記録することで金額が把握できるとともに、「自分はこんな時に買い物したくなるのだな」という、自身のお買い物の傾向も見えてくる場合があります。
 
お買い物がストレス発散の手段になっているという方は多いので、そういう傾向が見えた場合は、「他のストレス発散方法」を考えることで、支出を減らせるかもしれませんね。
 

おこづかいは【家計と別管理】

1ヶ月間記録したら、その金額をもとに【ママのおこづかい】を設定しましょう。その際に、金額とおこづかいの範囲を明確にして、家計とは別にします。
 
管理にあたってのおススメは、「家計とおこづかいのお財布を別にする」です。1つのお財布を使い、さらには家計と同じクレジットカードでお買い物をすると、「おこづかい」を設定したとしても、管理が煩雑になるからです。
 
2つお財布を持つと、それはそれで負担にもなります。記録を付ける方は家計簿アプリなどを活用して、管理項目に【ママのおこづかい】を増やして管理してみましょう。
 

まとめ

ママのおこづかいを設定して、そのなかでやりくりしていくことで、家計の使途不明金や、自身のお買い物をする際の不安や罪悪感は大幅に減ります。そして、家計が整ってくることをすぐに実感していただけるのではないかと思います。
 
また、お子さまとおこづかいについて話す際にも、「おこづかいを管理する者同士」、同じ視点で話し合うことができます。また、ママのお金の使い方を伝えてみたりと、「活きた金銭教育」にもつながると思います。ぜひ試してみてくださいね。
 
執筆者:山本美紀(やまもと みき)
CFP(R)認定者
 

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