老後資金として「2000万円」貯めるのは不可能ではないですか?今25歳ですが、貯金は「100万円」しかありません…。
配信日: 2024.12.15
そこで今回は、「25歳、貯金100万円」で65歳までに2000万円貯められるのかを検証します。老後資金2000万円を達成するためのポイントについても解説しますので、今から老後資金を貯めたい方はぜひ最後までお読みください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
20代単身世帯の平均貯蓄額と中央値について
金融広報中央委員会 知るぽるとの令和5年「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」によると、20代の平均貯蓄額と中央値は次の通りです。なお、この結果には金融資産を保有していない世帯も含みます。
平均貯蓄額:121万円
中央値:9万円
平均貯蓄額は一部の高額貯蓄者の影響を受けるため、中央値である9万円の方がより実態に近いと考えられます。
貯蓄額の詳細を見ていくと、金融資産非保有が全体の43.9%と最も多く、次いで金融資産保有額100万円未満が全体の23%となっています。20代の貯蓄額はまだそれほど多くないことが分かるでしょう。
老後資金2000万円を達成するためのポイント
20代単身世帯の貯蓄額は100万円未満が最も多いことから、25歳で貯金100万円は決して少ない金額というわけではなさそうです。
単純に、25歳から65歳までの40年間で残りの1900万円を貯めるためには、毎月4万円ほどの貯蓄を行うと目標達成できるでしょう。ここでは、老後資金2000万円を達成するためのポイントをご紹介します。
年齢ごとのおおよその目標額を決める
ただやみくもに貯蓄をするだけでは、途中でモチベーションが下がったり、挫折したりする可能性があります。
例えば30歳までに300万円、45歳までに1000万円、65歳までに2000万円といったように、ざっくりでもよいので目標を設定してみましょう。目標達成するために必要な毎月の貯蓄額を決めることで、貯蓄計画が立てやすくなるでしょう。
支出の見直し
貯蓄を行うためには現状を把握することが大切です。月々の収入と支出を記録し、無駄な支出を削減することで効率のよい貯蓄が可能です。特に固定費といわれる家賃・水道光熱費・スマホ料金などの見直しは大きな節約効果があります。
収入を増やす工夫
毎月の収入が増えると貯蓄額も増やしやすくなります。可能であれば副業や、スキルアップで昇給、転職などで収入を増やしていきましょう。
ライフイベントに備えて余裕を持った貯蓄が重要
25歳から65歳の間には結婚・住宅購入・子育てなど人生における大きなライフイベントが発生する可能性があります。そのため、資金計画を柔軟に調整することも大切です。
結婚・住宅購入などのライフイベントが発生すると、まとまった資金をローンや貯蓄から賄う必要があります。
貯蓄から出す場合はこれまでコツコツと増やしてきた貯蓄が減り、ローンを組むと毎月の出費が増えるため、これまでと同じペースでの貯蓄が難しくなる可能性があります。あとになって思ったようにお金を貯められなかったと後悔しないよう、ゆとりを持って早めに貯蓄を開始しましょう。
今から毎月約4万円貯蓄すると65歳までに2000万円貯められる
金融広報中央委員会 知るぽるとによると20代単身世帯の平均貯蓄額は121万円、中央値は9万円です。このことから25歳で貯金100万円は決して少ないわけではないでしょう。残りの1900万円を65歳までの40年間で貯める場合、ひと月4万円程度で65歳までに2000万円を貯められる計算です。
今からであれば目標額の設定、家計の見直し、収入を増やすなどして老後資金2000万円の目標は達成可能と考えられます。結婚・住宅購入・子育てなど、これから考えられるライフイベントも考慮して、早めに貯蓄を開始すると余裕のある資産形成ができるでしょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー