50代ですが貯金は「400万円」しかありません…今からでも「老後資金」は作れるのでしょうか?
配信日: 2024.12.22
自分の貯蓄が多いかを知りたいときは、平均値だけでなく中央値も比較しましょう。今回は、50代の貯蓄額や、50代から始められる資金作りについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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50代の平均貯蓄額はいくら?
金融広報中央委員会の知るぽるとで公開されている「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、50代の平均金融資産保有額は1391万円でした。また、同調査の2人以上の世帯でも平均は1147万円です。貯金400万円に対して、大きく差があります。
一方で、中央値を見てみると単身世帯は80万円です。金額帯の割合で見ても、最も多い項目が「金融資産非保有」で38.3%、2番目が「100万円未満」で11.2%の結果でした。しかし、2人以上の世帯は中央値が300万円で、最も多い割合は「金融資産非保有」で27.4%、2番目は3000万円以上で11.2%と、差が大きく開いています。平均は上の値と下の値の差が大きいと、高くなるケースがあるため、一般的な50代の貯蓄額と比較したいときは中央値と比べるといいでしょう。
中央値と比較すると、貯金400万円は多いといえます。老後の資金作りをさらに進めたいなら、ポイントをおさえると計画を立てやすいでしょう。
50代からでも始められる老後の資金作りのコツ
50代から資金作りを始めるときは、まずしっかりとした貯金計画を立てましょう。何となく「毎月5万円貯めよう」と決めるのではなく、「将来いくらまで貯めたいから毎月5万円貯めよう」とした方が目的もはっきりしており、貯金が続きやすくなります。
年金を受け取り始めるまで、あるいは退職するまでに貯めたい金額を決めることがコツです。退職後は再雇用や再就職をしなければ年金と貯金のみで生活するため、費用が足りないと生活に困ります。
老後の支出もある程度計算しておきましょう。自宅をリフォームしたり子どもが結婚したりする予定があるなら、生活費に加えて必要な予算を確保する必要があります。
計画を立てられたら、実際に貯金を始めましょう。貯金を続けるコツをご紹介します。
定期預金を活用する
定期預金とは、預入期間を決めて預金する方法です。口座から定期預金用の口座へ自動で振り返られ、期間が来るまで継続して貯金できます。
自分で設定した満期まで基本的に引き出せないため、うっかりお金を使ってしまったという事態を防げる点がメリットです。金利も高く設定されているため、普通口座に預金をするよりも多くの収益を受けられます。
定期預金は預入金額によって利用するタイプが異なるので、分からなければ金融機関へ問い合わせましょう。
節約する
節約は、手軽にできる貯金方法の一つです。例えば、2000円のサブスクリプションを一つやめるだけで年間2万4000円の節約になります。水道光熱費や食費も、節約しやすい項目です。毎月収支を確認して、使いすぎている項目があれば次の月には減らすように努力しましょう。
節約をして浮かせた金額は貯金に回せます。ただし、生活に悪影響を及ぼすレベルでの節約はやめましょう。あくまでも無理のない範囲で行うことが大切です。
また、クレジットカードやポイントカードを活用すると、貯まったポイントで商品を購入できるケースがあります。ポイントを使った分は現金が節約できるので、貯金額も増やせるでしょう。
節約したり定期預金をしたりすれば貯蓄はしっかりできる可能性がある
50代の平均貯蓄額は1391万円と高い結果ですが、中央値は80万円と平均値ほど高くありません。もし自分の貯蓄額が平均より少ないことが気になるときは、中央値も確認してみましょう。
また、50代からでも資金計画をしっかり立てれば、貯蓄はできます。いくら貯めるのかや、老後の支出を把握することで、スムーズな計画作りができるでしょう。節約をしながら定期預金も活用すると、より多くの貯金も可能です。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査
[単身世帯調査](令和5年) 表番号4
[二人以上世帯調査](令和5年) 表番号4
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー