年末年始の出費、抑えるためのコツ
配信日: 2018.12.28 更新日: 2024.10.10
もちろん大人にとっても楽しい季節ではありますが、お金のことを考えると手放しに楽しめないのも事実ですよね。そこで、「お金のことなど知らんぷり」ではなく、しっかり考えたうえで「年末年始を楽しむ」そんな方法をお伝えします。
執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士
行事と予算を書き出しましょう
おすすめしたいのが、行事と予算を書き出してみることです。
こうして書き出してみると、少しドキッとしませんか?目で予算を把握することは、とても大切です。人は視覚から多くの情報を取得すると言います。そのためにも、「目で見る」という行為が大切になります。
行事を書いていくときのポイントは、具体的に決まっていなくても、とりあえず書き出してみることです。予算は細かく考えると嫌になるので、概算で考えるといいでしょう。
そして書き上げたら、家族の目に留まる場所に貼り出しましょう。貼り出すことに抵抗を覚える人は少なくありませんが、書き上げるときに家族全員で話し合って、楽しく作ることで対処できます。コソコソ作ることだけは、おすすめできません。
お金を渡すときは、一言添えること
家族がイベントなどで予算を必要とする場合、予算を渡すときは、その人に対して必ず一声をかけてください。「楽しんできてね」と。行事と予算を貼り出していることで、家族一人ひとりの予定を把握できますし、一言でも声をかけることでお金を使う側も気持ちよく使えます。
当日に財布を開けてお金を掴んだ時に思い出して
さて、いよいよ当日です。働いていなかったり、収入が少なかったりと、そのときの家族の状況によっては家のお金を使うのに罪悪感を持つ人がいるかもしれません。
そういうときは、思い出してください。行事を書き上げたときは家族で楽しく作り、前日にも「楽しんできてね」と言われたのだから、あなたは心から楽しんで良いのです。お金を使うのに罪悪感を持ってしまい、楽しめないのであれば、使わないでください。それこそ無駄使いです。
年末年始が終わったら、現実を知る
年末年始が終わったら、現実を知る。これをしないと意味がありません。
行事を書き出した紙を使って現実と突き合せます。ここでもまた、家族でしっかり、そして楽しく現実を知りましょう。一つひとつの行事の思い出を話し合いながら作るのも手です。家族の意外な友人関係が把握でき、普段は知りえない子どもの生活を垣間見ることもできます。
注目は、やはりオーバーしている行事です
予算と実際に使った額を比較して、予算をオーバーした行事を思い出してください。
「締めにラーメン屋に行った」
「お菓子を追加で買ってしまった」
「さらに流れから別のカフェに行ってしまった」
「あのレジ横にあったバーゲン商品を追加で買ってしまった」など。
ここがポイントです。これらを次の年末年始のために書き留めておいてください。そのために行事と予算を書き出したのです。
終わった過去を悔やんでも仕方がないので、次回以降の参考にするのです。それを毎年積み重ねていけば、上手な年末年始を過ごせるようになります。そうすることで、知らず知らずのうちに年末年始の出費を抑えられるようになります。実践あるのみです。
執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士