料理が趣味で土日は半日以上料理に費やしています。土日に3時間ずつガスを使用している場合、ガス代はどのくらい上がっているのでしょうか?

配信日: 2024.12.26

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料理が趣味で土日は半日以上料理に費やしています。土日に3時間ずつガスを使用している場合、ガス代はどのくらい上がっているのでしょうか?
料理が趣味で土日にたくさん料理をする方は、それに伴い光熱費に大きな影響をおよぼすでしょう。料理にかかる光熱費は、ガスコンロとIHクッキングヒーターどちらを使用するかによって変わります。
 
本記事では、料理にかかるガス代や、ガスとIHの料金差などについて解説します。
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土日に3時間ずつガスを使用した際の1ヶ月のガス代

現状を把握するため、土日に3時間ずつガスを使用した場合、1ヶ月にかかるガス代を計算してみましょう。今回は、東京ガスのガス料金(東京地区等、一般契約料金B表)を基に金額を算出します。計算式は、下記の通りです。
 
出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/立方メートル)×ガス料金(円/立方メートル)
 
今回はガスコンロの出力が2.97kW、基準単位料金130.46円、ガスの発熱量を45MJ/立方メートルと仮定し、標準火力で3時間使用した金額を算出します。
 
2.97(kW)×3.6(MJ/h)×3(h)÷45(MJ/立方メートル)×130.46(円/立方メートル)=約93円
土日に1ヶ月間(8日)使用した場合:93(円)×8(日)=744円

 
料理で月に約744円のガス代がかかると分かりました。ただし、プロパンガスを使用する場合など、状況によって料金は異なります。
 

IHを土日に3時間ずつ使用した際の1ヶ月の電気代

ガスコンロかIHクッキングヒーターどちらを使用するかで光熱費に差が出るため、料理が趣味ならお得なほうを知っておくとよいでしょう。ここでは、IHで料理をした場合にかかる電気代の目安について解説します。
 

IHで料理を作る際にかかる費用

IHを1日3時間使用した場合の計算式は、下記の通りです。
 
消費電力(W)÷1000×時間(h)×電気代の単価(円/kWh)
 
消費電力は中火で1000W使用し、電気代の単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/kWhを参考に算出します。
 
1000(W)÷1000×3(h)×31(円/kWh)=93円
1ヶ月間土日(8日)のみ10時間使用した場合:93(円)×8(日)=744円

 
家でラーメンを作った場合、1ヶ月の電気代は744円かかることが分かりました。IHの場合、時間帯によって電気代の単価が変動するプランのある電力会社が多数存在し、時間帯によって電気代が異なる場合もあります。
 
料理が趣味で土日に3時間ずつ料理をした場合、ガスコンロとIHともに約744円ということがわかりました。料金にあまり変わりがないため、家にある設備をそのまま使用するとよいでしょう。
 
ただし、IHは時間帯により料金が異なるため、料金の安い時間帯に使用することが肝要です。
 

ガス代は2024年12月の支払いから値上げする

2024年12月より、ガス代の値上げが各ガス会社より発表されました。値上げの背景には、円安やロシアのウクライナ侵攻による国際情勢、液化天然ガスの高騰などが関係しています。
 
ガス代の値上げ後、料理を作る際のガス代にどれほどの違いが出るのか、上記と同様に東京ガス(東京地区等、一般契約料金B表)の料金を基に算出します。値上げ後の単位料金は、163.07円です。
 
2.97(kW)×3.6(MJ/h)×3(h)÷45(MJ/立方メートル)×163.07(円/立方メートル)=約116円
土日に1ヶ月間(8日)使用した場合:116(円)×8(日)=928円

 
値上げ前は約744円だったため、約184円の差が出ることになります。1年間では約2208円となりますので、ガス代使用量の多い家庭は光熱費に大きな影響を受けるといえるでしょう。
 

まとめ

ガス代の値上げは、ガスの使用量が多いほど家計に響きます。ただし、趣味である料理をすることで、気持ちが上がるのであれば、それほど光熱費を気にしなくてもよいといえます。光熱費を気にすることも大切ですが、趣味に没頭する時間を大切にすることも大切です。
 

出典

東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
東京ガス株式会社 原料費調整制度に基づく2024年12月検針分のガス料金について(東京地区等)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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