エアコンは「つけっぱなし」のほうが経済的!? こまめに暖房を消していますが、「つけっぱなし」と「こまめ消し」どちらが節約できるでしょうか?

配信日: 2024.12.30

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エアコンは「つけっぱなし」のほうが経済的!? こまめに暖房を消していますが、「つけっぱなし」と「こまめ消し」どちらが節約できるでしょうか?
10月使用分でいったん終了した政府の補助金ですが、2025年1月から3月にかけて新たな支援が行われる予定です。それでも、電気代が再び上がるかもという不安もあって、多くの家庭で節約意識が高まっているのではないでしょうか。
 
節約のためエアコン暖房を「こまめに消す」人もいますが、一定の条件下で「つけっぱなし」のほうがお得になる場合もあります。本記事では、状況に応じたエアコン暖房の最適な使用方法と、電気代を抑えるコツを解説します。
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暖房が冷房より電気代が高くなる理由

エアコン暖房は冷房に比べて電気代が高くなる傾向があります。その理由は、室温と設定温度の差が大きいほど消費電力が増えるためです。特に冬場はこの温度差が大きくなることが多く、設定温度に達するまでフルパワーで稼働する時間が長くなります。
 
例えば、夏場に室温が34℃、設定温度が28℃の場合、差は6℃ですが、冬場は室温10℃、設定温度20℃と差が10℃になることがあります。このように冬はフルパワー稼働の頻度が高まり、結果的に電気代も上がるのです。
 

「つけっぱなし」と「こまめ消し」はどちらがお得?

どちらが電気代の節約につながるかは、状況によって異なります。それぞれの条件を見ていきましょう。
 

1.家にいる時間が長い場合

1日中家にいる場合は、基本的に「つけっぱなし」のほうが効率的です。エアコンを消して室温が下がれば、次につけたときにフルパワー稼働することになります。「つけっぱなし」の場合は、エアコンは設定温度を保つために少しずつ稼働するため、無駄が少ない運転が可能です。
 
つまり、エアコンを頻繁にオン・オフするよりも、「つけっぱなし」で自動運転を活用することで消費電力を抑えることができます。
 

2.短時間の外出(30分以内)

近くの買い物やちょっとした外出など、30分以内で戻る場合は「つけっぱなし」がベストです。エアコンは電源を入れ直す際にフル稼働し、余分なエネルギーを消費するため、短時間の外出では切らないほうが電気代を節約できます。
 

3.中程度の外出(1~2時間程度)

外出時間が1~2時間の場合は、外気温によります。外気温が3℃未満の寒冷地では部屋がすぐに冷えてしまうため、「つけっぱなし」のほうが効率的です。
 
外気温が3℃以上なら、暖房をオフにしても部屋が急激に冷えることは少ないため、「こまめなオン・オフ」のほうがお得になることが多いです。
 

4.長時間の外出や睡眠時

さすがに半日以上となれば、エアコン暖房は切ったほうが節約になります。なお、睡眠時はエアコンをオフにしている人もいるかもしれませんが、エアコンの睡眠モードやタイマーを活用すると快適に過ごせるでしょう。
 

電気代を抑えるための工夫

まずは設定温度を見直しましょう。冬場の適正な設定温度は20℃が目安です。高すぎる設定温度は電力消費が増える原因になるため、少し厚着をするなどして調整します。
 
次に、部屋の断熱性能を高めることが重要です。窓に断熱シートや厚手のカーテンを使うことで、熱が外に逃げるのを防げます。また、エアコンのフィルターを定期的に掃除すると効率が向上し、無駄なエネルギー消費を抑えることができます。
 
さらに、サーキュレーターや扇風機を活用して部屋の空気を循環させると、部屋全体が均一に暖まり、エアコンの稼働を抑えることができます。
 

まとめ

エアコン暖房はつけた瞬間が最も電力を消費するため、基本的に「つけっぱなし」のほうが電気代を抑えやすいです。ただし、1時間以上外出する場合は外気温を考慮し、「こまめに消す」ほうが節約になります。
 
さらに、フィルター掃除や設定温度の見直しなどの簡単な工夫も効果的です。こうした小さな積み重ねが電気代の節約に貢献するでしょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 電気・ガス料金支援
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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