寒いので暖房をフル稼働です。10年前のエアコンを使い続けているのですが、最新機種のほうが電気代は安くなるのでしょうか?
配信日: 2025.01.07
本記事では、古いエアコンを買い替えた際の省エネ性能や電気代の変化について解説します。エアコンの電気代を節約する方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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古いエアコンを新しいものに買い替えると電気代が節約可能
一般的に、古いエアコンを新しいものに買い替えることで電気代を節約できます。なぜなら、新しいエアコンのほうが省エネ性能が高く、消費電力をおさえられるからです。
経済産業省資源エネルギー庁の「機器の買換で省エネ節約」によると、現在の省エネタイプのエアコンは、10年前のモデルと比べて約15%省エネ性能が向上しているとのことです。具体的には、2013年(10年前)のエアコンの年間消費電力量(kWh/年)が903kWhだったのが、2023年には769kWhにまで改善されています。
電気料金単価を全国家庭電気製品公正取引協議会が提示する目安単価の31円/kWh(税込)とした場合、年間にかかるエアコンの電気代は以下のとおりです。
・2013年(期間消費電力量903kWh):約2万7993円
・2023年(期間消費電力量769kWh):約2万3839円
性能や使用状況にもよりますが、現在古いエアコンを使用している場合、買い替えることで電気代の削減が期待できます。
10年前のエアコンは故障リスクも高い
10年前のエアコンは、現在のエアコンと比べて省エネ性能が劣るだけでなく、故障リスクも高いため注意が必要です。
一般的に、エアコンの寿命は約10年といわれています。10年経過したからといって必ず故障するわけではありませんが、異音や異臭、水漏れ、動作不良などのトラブルが発生するリスクが高くなります。真夏や真冬にエアコンが故障するかもしれません。
もし10年近く使用しているエアコンが故障した場合、修理よりも買い替えを検討したほうがよいでしょう。修理をしてもすぐに故障するリスクもあるためです。
エアコンを10年近く使用している場合、故障のリスクが高いことも理解しておく必要があります。
エアコンの節電方法
エアコンの使い方や使用環境を見直すことで、節電効果が得られ、電気代の削減が期待できます。日常のちょっとした工夫や取り組みで、年間の電気代が数千円減らせるかもしれません。
本項で紹介するエアコンの節電方法は、フィルター掃除や風向きの調整、室外機周りの整理など、すぐに実践できる対策ばかりです。電気代を減らしたい方は、早速試してみてください。
定期的にフィルターを掃除する
エアコンのフィルターは定期的に掃除しましょう。
経済産業省資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によると、フィルターを月に1〜2回掃除することで、フィルターが目詰まりしているエアコンと比べて、年間の電気代を約990円節約できるとしています。
床から暖めはじめる
エアコン(暖房)を使用する際は、床から暖めはじめることで効率よく部屋全体を暖められます。暖かい空気は天井付近に、冷たい空気は床にたまりやすいためです。
エアコンのルーバーを下向きに設定して床から暖めることで、暖かい空気が足元を通り、天井に向かって広がります。
室外機の周りに物を置かない
室外機の周りには物を置かないようにしましょう。吹出口がふさがれると、冷暖房の効果が低下するためです。
もし室外機の周りに物がある場合は、片付けてスッキリさせることで、冷暖房効果が高まり節約につながる可能性があります。
10年前のエアコンより最新モデルのほうが電気代を節約可能!
10年前のエアコンも使い続けることは可能ですが、最新のエアコンは省エネ性能が高く、電気代を節約できる可能性があります。また、機能も充実していて、古いエアコンよりも故障リスクは低くなります。
現在使っているエアコンが古く、性能に不満がある場合や故障している場合は、この機会に買い替えを検討してみてもよいかもしれません。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 機器の買換で省エネ節約
全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
経済産業省資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー