使っていた「加湿器」が壊れました…。買い替えに行く時間が取れないので、それまでの間、部屋の「乾燥」を加湿器なしで防ぐ方法はありますか?

配信日: 2025.01.17

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使っていた「加湿器」が壊れました…。買い替えに行く時間が取れないので、それまでの間、部屋の「乾燥」を加湿器なしで防ぐ方法はありますか?
冬の乾燥は、肌荒れや風邪の原因となるため、適切な湿度を保つことが大切です。愛用していた加湿器が壊れてすぐに買い替えに行けない場合でも、手軽な方法で部屋の乾燥を防ぐことができます。
 
そこで本記事では、電気代を節約しながらできる乾燥対策をいくつか紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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部屋の乾燥を防ぐお手軽テクニック

加湿器がなくても、自宅にあるもので今すぐ試せる乾燥対策を紹介します。電気代がかからず、加湿器と比較して節約効果もあるのでぜひ試してみてください。
 
・ぬれたタオルを活用
 
最も手軽な方法は、ぬれたタオルを干すことです。バスタオルのような大きなタオルであれば、より多くの水分が蒸発するので、湿度を高められます。風通しのよい場所に干したり、水の入ったボウルにタオルの端を浸したりすると効果的です。
 
・水を張ったボウル
 
部屋の中に、水を張ったボウルを置くだけでも加湿効果があります。口が広く浅い複数のボウルを置いたり、洗面器やバケツなど大きな容器を使ったりすると効果的です。
 
・浴室の扉を開けておく
 
入浴した後は、お湯が残ったままの浴槽にふたをせず、浴室の扉も開けておきましょう。浴室内にたまった蒸気が部屋の中へ広がり、湿度を上げられます。
 
・部屋でお湯を沸かす
 
やかんや鍋でお湯を沸かしたときに発生する蒸気が広がることで、部屋を加湿できます。ただし、沸騰して周囲に吹きこぼれてしまうほど強火で湯を沸かしたり、火にかけたまま放置して空だきしたりすることのないよう注意してください。
 
・窓や床を水拭きする
 
窓や床を水拭きして付着した水分が蒸発することで、乾燥対策につながります。普段の掃除では除去しきれないごみやほこりもしっかりと拭き取れるため、一石二鳥です。
 

加湿器の電気代

ここでは、加湿器の種類別の電気代について紹介します。
 
加湿器は、種類によって特徴がそれぞれで消費電力も異なります。それぞれどのくらい電気代がかかるのか、株式会社CDエナジーダイレクト(東京都中央区)が算出した金額は図表1のとおりです。
 
図表1

加湿方式 消費電力 1時間当たりの電気代 1日当たりの電気代
(8時間)
1ヶ月(1日8時間×30日)
の電気代
スチーム式(13~14畳用) 405W 12.5円 100円 3000円
超音波式(8畳用) 24W 0.7円 5.6円 168円
気化式(8畳用) 9.5W 0.3円 2.5円 75円
ハイブリッド式(14~15畳用) 170W 5円 40円 1200円

出典:株式会社CDエナジーダイレクト CDエナジー「種類別 加湿器の電気代」より筆者作成
 
※電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(税込み)で計算。実際の電気代は、加湿器の消費電力、使用時間、設定、電気料金単価によって変化
 
この結果から、電気代が最もかかるのはスチーム式で、最も節約できるのは気化式であることが分かります。
 

加湿器の選び方

加湿器を選ぶ際は、加湿方式、加湿量、機能、手入れのしやすさに着目してください。まず、電気代を抑えたい場合は気化式、パワフルな加湿を求めるならスチーム式、静音性を重視するなら超音波式、そしてバランスのよい加湿にはハイブリッド式が適しています。
 
次に、加湿量は部屋の広さに合ったものを選び、適切な湿度を保ち、結露やカビの発生を防ぎましょう。加えて、湿度自動調節やタイマー、チャイルドロックといった機能の有無も確認し、自身のニーズに合った機能を搭載した製品を選んでください。
 
最後に、フィルター交換の頻度やタンク、トレーの洗浄のしやすさなど、日々のメンテナンスの負担が少ないかも重要な選定基準となります。
 

電気代節約のポイント

加湿器の電気代を節約するには、いくつかのポイントがあります。まず、湿度計を用いて適切な湿度(40~60%)を保ち、必要以上に加湿量を高く設定しないようにしましょう。タイマー機能を活用し、就寝時や外出時の運転時間を調整することも効果的です。
 
また、フィルターやタンクの汚れは加湿効率を低下させ消費電力を増加させるため、こまめな掃除を心掛けてください。
 
さらに、適用畳数に合ったサイズの加湿器を選ぶことが重要です。適用畳数を超える広さの部屋で使用すると、加湿効果が低下する可能性があります。また、逆に小さい部屋で使用すると湿度が過剰になり、結露やカビの発生を引き起こすことがあるので注意が必要です。
 

電気代を節約しながら乾燥対策をしていこう

加湿器がなくても、自宅にあるもので簡単に乾燥対策ができる方法をいくつか紹介しました。これらの方法を組み合わせて実践することで、加湿器がなくても、または加湿器と併用することで快適な湿度を保ち、電気代も節約できます。
 
それぞれの加湿方式の特徴を理解し、自身のニーズやライフスタイルに合った加湿器を選んでください。また、適切に使用して快適な室内環境を保ち、電気代も節約しましょう。
 

出典

株式会社CDエナジーダイレクト CDエナジー 種類別 加湿器の電気代
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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