状態が良い中古の「オイルヒーター」を見つけました。エアコンの暖房を使っているので電気代が高いのですが、オイルヒーターに替えたほうが電気代は安くなるのでしょうか?
配信日: 2025.01.21
オイルヒーターにはエアコンの暖房機能にはないメリットがありますが、気になるのは電気代です。
本記事では、オイルヒーターとエアコンの暖房機能を比較しつつ、オイルヒーターのメリットとデメリットなどを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンの暖房機能とオイルヒーターの電気代比較
エアコン利用時における1時間当たりの電気代は、消費電力を1000で割ったものに電気料金単価をかけることで求められます。なお、この計算方法はエアコンだけでなく、さまざまな電化製品の電気代を算出する際に利用できます。
ただし、エアコンの消費電力は、機種や設定温度、部屋の大きさなどによって異なる点に注意が必要です。消費電力はエアコン本体や取扱説明書、メーカーの公式サイトなどに記載されているため、電気代を把握する際には確認してみてください。
仮にエアコンの暖房利用時の消費電力を500Wとした場合の電気料金単価を、公益社団法人の全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価である31円/kWhとして計算すると、1時間当たりの電気代は15.5円です。なお、1日8時間同じ消費電力でエアコンを使用した場合、1ヶ月当たりの電気代は3720円です。1ヶ月は30日として計算しています。
また、オイルヒーターを500Wで1日8時間、1ヶ月利用した場合の電気代は3720円となります。
オイルヒーターは暖まるまでに時間がかかるため、長時間使用することもあるでしょう。また、部屋を暖めるために多くの消費電力を要することから、エアコンの暖房機能よりも電気代が高くなる可能性が高いです。
エアコン以外の暖房器具と比較しても、オイルヒーターの電気代は高くなるケースが一般的です。
ただし、あくまで環境や製品によります。
オイルヒーターのメリットとデメリット
オイルヒーターのメリットは以下の通りです。
・静音性が高い
・安全性が高い
・部屋の空気を乾燥させず、汚さない
・掃除など、メンテナンスがしやすい
石油ファンヒーターや電気ストーブと比較すると、オイルヒーターは家事やけがのリスクが低いといえます。ほかの暖房器具よりも表面温度が低いため、触れてもひどいやけどにはつながりにくいでしょう。ただし、安全性はエアコンのほうが高いといえます。
また、オイルヒーターはファンを回転させる構造ではないため、静音性に優れている点もメリットの1つです。就寝時や仕事中などでも使いやすいでしょう。
なお、エアコンの暖房やファンヒーターは温風を送るため、部屋が乾燥しやすいというデメリットがあります。一方のオイルヒーターは放射熱で暖める仕組みのため、部屋が乾燥する心配はありません。また、灯油を使用しないため、空気が汚れることもないでしょう。
さらに、送風口やファン、フィルターなどがないため、エアコンと比べると手入れがしやすい点もオイルヒーターのメリットといえます。
ただし、オイルヒーターには以下のようなデメリットがあります。
・暖まるまでに時間がかかる
・電気代が高くなりがち
・大きくて重い製品が多く、スペースを確保する必要がある
部屋の大きさ次第ではありますが、ほかの暖房器具よりも部屋が暖まりにくい点はオイルヒーターの大きなデメリットです。部屋を暖めるまでに多くの電力を消費しますが、長時間使用すればさらに消費電力が増え、電気代は高くなりやすいでしょう。
また、エアコンは部屋の上部に設置されているため、スペースを気にする必要がありません。一方のオイルヒーターは床に置く必要があるため、エアコンよりもスペースを使ってしまいます。
オイルヒーターのほうが電気代は高くなりやすい
オイルヒーターやエアコンの電気代は、稼働時の消費電力によって決まります。ただし、消費電力は部屋の広さや温度、製品により異なります。
一般的には、エアコンを含むほかの暖房器具よりも、オイルヒーターのほうが電気代は高くなりがちです。その理由はさまざまですが、部屋を暖めるまでに長い時間を要することで、多くの電力を消費することが挙げられます。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー