お金が貯まる家計簿を作る為のポイント
配信日: 2019.02.16 更新日: 2024.10.10
その具体的な内容は、「家計簿が続かない」「家計簿を有効に活用できていない」などです。
そこで今回は、筆者と相談に来られたお客さまの失敗の繰り返しから生まれた、「お金が貯まる家計簿の付け方」を解説していきたいと思います。
執筆者:阿久津和宏(あくつ かずひろ)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCマイスター協会認定、トータルライフ・コンサルタント(生命保険協会認定)
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目次
お金が貯まる家計簿とは?
家計簿は、基本的には、収入と支出の結果を書き留めていくものです。多くの方は、結果に固執して、きちんと付けないと、という思いからストレスを感じる場合が多いようです。
日々の、または月別の収入と結果を書いて、「今月は支出が多かった…」と嘆いても、それは「お金が貯まる家計簿」とは言えないでしょう。ではどうしたらよいのでしょうか?
まずは「家計簿を付ける目的」を明確にすることです。そうすると、記入を続けられるようになり、お金が貯まる家計簿になっていくと思います。
ここでは、その目的を「お金を貯める」ということと定義して、お話ししていきます。
全体から個へ
相談の際に家計簿を見せていただくことはありますが、「続かない」と嘆いている方にはいくつかの共通点があります。
・項目が細かい
・収支が分からない(検証していない)
・漏れが発生
etc…
「なんのために家計簿を付けていたのか分からない・・・」という結果に陥ることも多いでしょう。
シンプルに言いますと、「結果を見渡せる家計簿」が、お金が貯まる家計簿と言えます。つまり、結果だけを書き留めるのではなく、ある程度の予算を立てておくことが必要、という話です。
「お金が貯まる家計簿」は事前準備で決まる
まずは、「支出を3つに分ける」ことからスタートしましょう。
どう分けるのかというと、
(1)固定費
(2)変動費
(3)貯蓄
です。
(1)固定費は毎月確実に支出する金額です。光熱費や家賃や住宅ローン・保険などですね。それと、支出が発生する月と発生しない月がある費用もあります。例えば冠婚葬祭であったり、レジャー費用であったり、各種税金であったり。あらかじめ年間で割り振っておくとよいでしょう。
(2)上記(1)以外の支出です。ここは特にこだわらなくても大丈夫です。
(3)貯蓄は、見たままですが、ちょっと先の自分への仕送りです。ですので、支出の中に入れてしまいます。
毎月家計簿を付けるにあたって、常にこの3項目と比較してどうだったのか?という検証を継続することで、ご自身にとって有効な家計簿になっていきます。また、こうすることによって、なんのために家計簿を付けているのか?が分かり、「続く家計簿」「お金が貯まる家計簿」ヘと近づいていくでしょう。
予算の立て方が分からない場合は・・・
それぞれの予算の立て方が分からない場合には、おすすめの方法があります。参考にしてみてはいかがでしょうか?
■直近1年間の支出を調べる
<調べ方>
(直近1年間の手取り収入)-(1年間で貯蓄できた金額)
これによって支出が分かりますので、これを参考に割り振りしていきましょう。それ通りいかない場合は修正すればいい、そう考えておけばよいと思います。
よくある質問:どの家計簿を使えばいいですか?
ここで、よくある質問に触れておきたいと思います。
「どのアプリがおすすめですか?」
「どの家計簿本を買えばいいですか?」
「おすすめはありますか?」
という質問がとても多いのですが、筆者の個人的な見解では「何でもいい」と思っています。少なくとも「お金が貯まる」ことに焦点をあてて家計簿を作っていくのであれば、なんでもいいです。
目的があって、きちんと検証できるスタイルであれば「用紙に手書き」でもいいです。
通帳やクレジットカードの明細票も家計簿になります。例えばATMで3万円引き出したとしても、何に使ったのかはあとになって覚えていないことも多いでしょう。その空白に何に使ったか書いておくことです。●●費などの項目の名前にこだわる必要はありません。ただ(1)固定費(2)変動費(3)貯蓄の番号を書いておくと、あとで見て分かりやすいかもしれません。
要は、貯蓄の予算が増えて、実行できればお金が貯まるわけですから。
自分流で「お金が貯まる家計簿」を創り出す
お金が貯まる家計簿の付け方は大まかに言えば、
■予算を大雑把に立てる
(家計簿を付ける:日々、週別、月別などは自由)
■結果を検証する
■貯蓄できる金額を増やせないか検討する
この3つの手順の繰り返しです。
繰り返しているうちに、自分流の方法・やり方・手順などが出てきます。そうなってくるとそれは「習慣」になります。その「習慣」はきっとあなたにとって不可欠なものになるでしょう。
家計簿に関しては、たくさんの方法や考え方がありますが、自分に合いそうだなと思った箇所に関して取り入れていただければ幸いです。
執筆者:阿久津和宏(あくつ かずひろ)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCマイスター協会認定、トータルライフ・コンサルタント(生命保険協会認定)