在宅勤務で「エアコン」を12月からつけっぱなし! 冬の3ヶ月間消さないと、電気代はいくらかかる?「20度・25度」の場合でシミュレーション
配信日: 2025.02.11

本記事では12月~2月の間、24時間エアコンをつけっぱなしの場合について試算しますので、ぜひ参考にしてください。

執筆者:小林裕(こばやし ゆう)
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
本記事でのエアコンの電気代計算について
本記事では12月~2月の冬の3ヶ月間に、エアコンを24時間暖房運転したと仮定して電気代を計算していきます。
なお、電気代については以下のように計算されます。
電気代=消費電力量(キロワットアワー/年)×料金単価(円/キロワットアワー)
消費電力量は、2024年に発売された大手家電メーカーの6~9畳用壁掛け型エアコン(定格能力2.2キロワットアワー、消費電力0.47キロアットアワー)を利用して計算します。
料金単価については小売電気事業者毎に異なるため、今回は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が算出する現在の目安単価「31円/キロワットアワー(税込)」を用いて計算することにします。
エアコンを「20度」にした場合
前項で記載した電気代の計算方法を用い、12月~2月の冬の3ヶ月間に、24時間エアコンを「20度」にして暖房運転した場合の電気代は下記の通りです。
1日あたりの電気代=0.47(キロワットアワー)×31(円/キロワットアワー)×24(時間)=約350円
12月~2月の冬の3ヶ月間つけっぱなしで利用した場合の電気代=約350円×90日=約3万1500円
※日数は2024年12月~2025年2月を想定
エアコンを「25度」にした場合
環境省によると、暖房時の温度設定を1度低くすることによって、消費電力を約10%減らせるようです。そうなると、逆に温度設定を1度高くする場合には、約10%消費電力が増えるといえます。
前項のエアコンを「20度」にて暖房運転した場合と比較すると、「25度」に設定した場合の電気代は、消費電力が約60%増加することになり、計算式は下記の通りです。
1日あたりの電気代=約350円×160%=約560円
12月~2月の冬の3ヶ月間つけっぱなしで利用した場合の電気代=560円×90日=約5万400円
※日数は2024年12月~2025年2月を想定
なお、以上の試算についてはエアコンの消費電力により変化しますので、あくまで参考としてください。
エアコンを「20度」にした場合と「25度」にした場合とで電気代を比較
前項までの計算結果をもとに、エアコンを12月~2月の冬の3ヶ月間つけっぱなしで利用した場合、「20度」の場合は「約3万1500円」になり、「25度」の場合は「約5万400円」になることが分かりました。
もちろん人それぞれ適正な温度設定はありますが、低めの温度設定にするほうが電気代を抑えることができるようです。
まとめ
本記事では12月~2月の間、24時間エアコンをつけっぱなしの場合について試算してみました。
在宅勤務が増えた人はエアコンを運転する時間が多くなるはずなので、電気代という観点において、エアコンをどう利用するかぜひ検討してみてください。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2024年版
環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査家庭のエネルギー事情を知る
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート