毎月カツカツで貯金ができない! その問題「固定費」を見直せば解決するかも? 固定費、サブスク、貯金・資産運用…… どこからどうやるべき?

配信日: 2025.02.11

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毎月カツカツで貯金ができない! その問題「固定費」を見直せば解決するかも? 固定費、サブスク、貯金・資産運用…… どこからどうやるべき?
年初めは家計の見直しを始める絶好のタイミングです。しかし、「どこから手をつければいいの?」と迷っていませんか。
 
家計改善のポイントは、意外とシンプルです。本記事では、あなたが「何からどう見直せばいいのか」を分かりやすく解説します。新しい1年を、心に余裕のある賢いお金の使い方でスタートしましょう。
富澤佳代子

執筆者:富澤佳代子(とみさわ かよこ)

1級ファイナンシャルプランニング技能士・CFP®認定者

1級ファイナンシャルプランニング技能士・CFP®認定者として、多様な経歴と専門知識を生かし、「会社のお金」と「家庭のお金」をまとめて相談できるパートナーとして活動している。
 
新卒で警察官としてキャリアをスタートさせ、税理士事務所に6年間勤務した後に独立。多くの企業の経理業務を手がけてきた経験から、企業経理相談や経営分析に精通しており、幅広いコンサルティングや執筆・セミナー活動も行っている。
 
また、警察官時代に培った教育の視点を生かし、若手社員教育や金融教育にも注力。信頼できる「お金の相談役」として、より多くの方の人生に貢献している。

家計を“見える化”してみよう

家計の見直しで最も大切なのは、今のお金の流れを把握することです。
 
「何にお金を使っているのか?」「どのくらい貯蓄があるのか?」をざっくりでも可視化することで、自然と無駄遣いの発見や改善ポイントが見えてきます。最初は、3つのシンプルな項目だけでOKです。
 

(1)収入

手取り給与、ボーナス、副業収入など
 

(2)支出

固定費(家賃・保険・通信費など、毎月同じ金額で出ていくもの)
変動費(食費、交際費など、月ごとに変動するもの)
 

(3)資産

現金預金、つみたてNISA、iDeCo、株式、保険などの金融資産
 
ポイントは、「だいたいこのくらい」の金額を把握すれば十分だということです。細かく管理しようとすると挫折しやすいので、最初はシンプルに3つの項目だけを確認しましょう。正確さよりお金の流れをつかむことが大切です。
 
家計簿をつけるのが面倒、という方には、口座やクレジットカードと連携できるアプリがおすすめです。「レシート撮影機能」がついているものもあり、さらに簡単に記録できます。
 

固定費から見直そう

家計をざっくり“見える化”した後は、中身の見直しに取り掛かりましょう。家計の見直しで最も効果的なのが、「固定費」の削減です。なぜなら、固定費とは毎月自動的に出ていくお金だからです。一度見直して削減すれば、意識せずに毎月お金が節約できるようになります。
 
「どこを見直せばいいの?」という方のために、チェックすべき固定費と見直しのヒントをご紹介します。
 
■家賃・住宅ローン
家賃の安い物件への引っ越しや、家賃交渉を検討するのも一案です。また、住宅ローンを利用している方は、条件のよいローンへの借り換えを検討することで、月々の支出を抑えられる可能性があります。
 
■保険料
保障内容や不要な特約の見直しを行いましょう。掛け捨て型の保険に変更することで、保険料を抑えられる場合もあります。
 
■通信費(スマホ代)
スマホ代を見直す際は、大手キャリアから格安SIMへの乗り換えを検討しましょう。
 
■電気・ガス
新電力への乗り換えを検討してみましょう。また、契約プランを確認し、毎月の電気使用量に合ったプランに変更することで、電気料金を節約できることがあります。
 
■サブスクリプションサービス
動画配信、音楽配信、ジムや習い事……。現在はさまざまなサブスクがありますが、本当に使っているか確認しましょう。月に1回以下の利用であれば、思い切って解約を検討するのがおすすめです。今は、コストをかけずに楽しめるサービスも充実しています。
 
固定費の見直しでは、一つひとつの節約額は小さく感じるかもしれません。ですが、複数の支出を少しずつ減らして積み重ねることで、年間では驚くほど大きな節約効果につながります。コツコツと取り組むことが、家計改善の第一歩です。
 

資産形成も見直そう

最後は、固定費を削減して浮いたお金を資産形成に回しましょう。そうすることで、お金を「守る」から「増やす」へシフトできます。資産形成は、しっかりと手順を踏むことで、着実にお金を増やせます。以下の3つのステップを意識してみましょう。
 

(1)生活防衛資金の確保

まずは、生活費の3~6ヶ月分を現金で確保しておくことが大切です。そうすれば突然の病気や収入減など、万が一の事態にも慌てず対応できます。
 

(2)目的別貯蓄でお金を貯める

次に、具体的な目標に合わせて資金を分けるのがおすすめです。


・教育費(子どもの進学資金など)
・旅行資金(年1回の家族旅行など)
・住宅資金(頭金の準備など)

目的を明確にすることで、モチベーションを保ちながら貯めやすくなります。
 

(3)資産運用でお金を増やす

ある程度の貯蓄ができている場合は、つみたてNISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用して、長期的にお金を増やしていきましょう。
 

家計の見直しは未来への投資!

家計の見直しは、「節約=我慢」ではなく、「未来の豊かさを作る行動」です。

今日からできる3つの行動

(1)家計の“見える化”で現状を把握する
(2)固定費を徹底的に見直す
(3)浮いたお金を賢く貯蓄・資産運用へ

今年はお金の流れを整えて「未来の安心」を手に入れましょう!
 
執筆者:富澤佳代子
1級ファイナンシャルプランニング技能士・CFP®認定者

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