32歳一人暮らし、貯金は「200万円ほど」しかありません。結婚のことを考えると、もっとお金を貯めていないとまずいですか…?
そこで今回は、30代単身世帯の平均貯蓄額について調べてみました。結婚資金や老後資金など、将来に備えて計画的に貯金するポイントもご紹介しますので、参考にしてください。
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目次
32歳一人暮らしで貯金200万円は多い? 少ない? 30代単身世帯の平均貯蓄額と比較
金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、30代単身世帯の平均貯蓄額は594万円(中央値:100万円)であるとのことです。貯蓄額別の割合をまとめると以下の通りです。
●貯蓄なし:34.0%
●100万円未満:14.5%
●100~200万円未満:6.2%
●200~300万円未満:7.4%
●300~400円未満:6.2%
●400~500万円未満:4.0%
●500万円以上:25.4%
同調査によると、30代で貯蓄額が200万円未満の割合は合わせて54.7%と半数以上を占めていることが分かります。中央値も100万円ですから、32歳で貯金「200万円ほど」は決して悪くない数値であるといえるでしょう。
貯蓄のある世帯だけで見ると、30代単身世帯の平均貯蓄額は912万円、中央値は300万円です。貯蓄額の多い一部の世帯が平均値を引き上げている可能性を考えて、中央値を基準に比較すると、同年代の平均よりは100万円ほど少ないともいえます。
ただし、32歳であればまだ30代前半ですから、40代になる前に貯金300万円を達成できる可能性は十分にあるでしょう。
独身時代は貯蓄のチャンス! 計画的に貯蓄を増やすポイント
人生にはお金の貯めやすい時期があるといわれていますが、独身時代もそのうちの一つです。勤続年数などにともなって給与も増えていることも多く、一人暮らしをしているうちに節約などの工夫をして、生活費をおさえる習慣を身に付けられるといいでしょう。給与がアップすると、その分だけ貯蓄にまわせるお金は増えることになります。
確実に貯蓄を増やしていくには、計画的な貯金や資産形成が大切です。以下のようなポイントをおさえるといいでしょう。
●先取り貯金をする
●目的別に口座を分ける
●資産運用も検討する
毎月余った分を貯金している人もいるようですが、出費の多い月があるなど、思うように貯金できない場合が考えられます。計画的に貯金するポイントとして大切なのは「先取り貯金」です。これは給料日に貯金分を差し引いて、残りのお金で生活をする方法です。
貯蓄用の口座を目的別に分けることで、貯蓄を上手に管理している人もいます。生活スタイルなどにもよりますが、以下のような資金が必要になるでしょう。
●結婚資金
●教育資金
●住宅資金
●老後資金
上記以外にも、病気や介護に備えたり、車や家電の買い替えに備えたりすることも大切です。資金が必要になる時期も考慮して優先順位を定め、すぐに使わない分は資産運用で増やすことも検討できます。NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)のような、税制優遇を受けられる制度も活用できるでしょう。
30代単身世帯の半数以上が貯蓄200万円未満! 独身時代は貯蓄のチャンスと考え計画的に貯金することが大切
30代単身世帯の平均貯蓄額は594万円(中央値:100万円)ですが、貯蓄額別の割合を見ると200万円未満が54.7%と半数以上を占めていることから、32歳で貯金200万円ほどは決して悪くない数値だといえるでしょう。
貯蓄のある世帯だけでは平均貯蓄額は912万円、中央値は300万円です。中央値を基準に比較すると、まだ100万円ほど足りませんが、32歳であれば40代になる前に貯金300万円を達成できる可能性は十分にあります。
独身時代はお金を貯めやすい時期だといわれていますから、先取り貯金をして目的別に口座を分けるなど、計画的に取り組むことは大切です。すぐに使わないお金は、資産運用で増やすことも検討できるでしょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)各種分類データ(令和5年)表番号3、4
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
