レジ袋を可燃ごみ袋として使用すると、指定ごみ袋を使う場合と比べてどれだけの節約になる? 節約効果を解説

配信日: 2025.02.22

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レジ袋を可燃ごみ袋として使用すると、指定ごみ袋を使う場合と比べてどれだけの節約になる? 節約効果を解説
自炊をしていると、毎日の生活で必ず出るのが可燃ごみです。専用のゴミ袋を購入すると意外とかさむ出費に、「もっと節約できないかな」と考えたことはないでしょうか? 
 
近年、環境保護の観点からレジ袋の有料化が全国的に進み、現在では1枚3円~5円程度で購入できるようになりました。この変化は一見、家計の負担増のように思えますが、賢く活用すればむしろ節約につながります。今回は、レジ袋の再利用による具体的な節約効果から実践的な活用方法まで、詳しく解説していきます。
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レジ袋再利用で実現できる具体的な節約額

市販のゴミ袋(45リットル)を、10枚入り250円前後で購入する場合、1枚あたりは約25円です。一方、スーパーで特大サイズのレジ袋を1枚5円程度で購入した場合、市販のゴミ袋に比べて1枚あたり20円の節約ができます。
 

家族構成別の週間使用枚数の目安

レジ袋を可燃ごみ用のゴミ袋として使用する場合は、家族構成と自炊の頻度によって使用枚数は変わります。単身世帯の場合、標準的な食事の頻度と容器の廃棄物量から考えると週1枚程度です。これは朝食や夕食を自炊する頻度、外食の回数、食材の使用量などによって変動します。
 
2人世帯になると週2枚程度の使用です。1人暮らしよりも食材の購入量や調理頻度が増えることが主な理由です。特に、共働き世帯ではまとめ買いをする機会が多いため、野菜の切れ端や期限切れ食材の廃棄なども考える必要があります。
 
3人世帯の場合は週3枚程度と、さらに使用頻度が上がります。子どもがいる場合は食事の量や好き嫌いによる食べ残し、弁当の準備による食材の廃棄なども影響するでしょう。
 
4人以上の世帯では、週4枚以上です。毎日の食事の準備量が多いことに加え、家族それぞれの生活リズムや食事の好みの違いにより、調理する量や種類が増えることが要因です。また、学校行事や季節の行事など、特別な機会における調理の機会も増えるため、使用枚数も増加する可能性があります。
 

具体的な節約効果の試算

ここでは4人家族を例に、具体的な節約効果を見ていきます。1週間で4枚の使用を想定した場合の試算を、表1に示しました。
 
表1:4人家族の年間節約効果試算

期間 市販ゴミ袋 レジ袋再利用 節約額
1週間(4枚) 100円 20円 80円
1ヶ月(16~20枚) 400~500円 80~100円 320~400円
1年間(208枚) 5200円 1040円 4160円

筆者作成
 

効果的な活用方法とポイント

レジ袋を可燃ごみ袋として最大限活用するためには、いくつかの工夫が必要です。
 
まず、レジ袋は市販のゴミ袋と比べて薄手のため、重量がある場合は二重にして使用することをおすすめします。また、水分を含ませないことで、重みによる袋の破れは防げます。また、詰める量は7、8分目程度が適切です。使用前のレジ袋は折りたたみ、清潔に保管しておきましょう。
 
買い物時は必要な枚数のみ購入し、過剰な在庫を持たないようにすることが経済的です。また、生ゴミは水切りや乾燥を行ったり、野菜の皮などを細かくしたりして容積を減らすことも有効です。
 
なお、可燃ごみ袋にレジ袋が使えるかどうかは自治体によって異なります。多くの地域で指定ゴミ袋制度を採用しているため、お住まいの自治体のゴミ出しルールを必ず確認することが重要です。都内23区でも、区によってごみの分別方法や収集日が異なりますので、各区の規則に従いましょう。
 

4人家族の場合、レジ袋を可燃ごみ袋として使用すると年間4000円程度の節約になる

スーパーのレジ袋を可燃ごみ袋として再利用することで、4人家族の場合、年間約4000円の節約ができます。実践する際は、住んでいる自治体の「ゴミ出しルール」を必ず確認することが重要です。また、破れにくい使用方法を工夫し、清潔な保管と適切な使用量を心がけましょう。小さな工夫の積み重ねが、年間で大きな節約につながっていくのです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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