「エアコン」が故障…。「最新のエアコン」に変えたら、「電気代」はいくら安くなる?

配信日: 2025.02.22

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「エアコン」が故障…。「最新のエアコン」に変えたら、「電気代」はいくら安くなる?
冬の暖房シーズンに突然エアコンが故障してしまい、エアコンの買い替えを検討している方もいることでしょう。例えば15年前に購入したエアコンと最新のエアコンでは、電気代はどのくらい安くなるのか、買い替えたときの電気代を比較しました。
 
また、エアコンの暖房で電気代を節約する方法についてもご紹介します。エアコンの買い替えを検討中の方や電気代が気になる方はぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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エアコンを買い替えたときの電気代の比較

15年前に購入したエアコンから最新のエアコンに買い替えるとどのくらい電気代が変わるのか比較しました。
 
今回は、室温20度、外気温2度の条件で暖房を1日8時間使用したと仮定し、電気代は「消費電力量÷1000×使用時間×目安単価31円/キロワットアワー」で計算しています。
 
表1

部屋の広さ 8~10畳 12~14畳
2025年製 消費電力量 1360ワット 1915ワット
電気代 約337円 約475円
2010年製 消費電力量 1490ワット
(9~10畳)
1995ワット
(13~15畳)
電気代 約370円 約495円
1日8時間当たりの電気代の差 約33円 約20円
1ヶ月当たりの電気代の差 約990円 約600円

※筆者作成
 
表1より、1ヶ月当たりの電気代は最新のエアコンの方が8~10畳用で990円、12~14畳用では600円安くなっていることが分かります。最新エアコンは、省エネ性能が高いことで電気代が安くなる傾向にあるようです。
 

エアコンで電気代をおさえるポイント

エアコンは、冬の方が設定温度と外気温の差が大きく、電気代が高くなる傾向があります。暖房を使う際に、エアコンで電気代をおさえるポイントについて解説します。
 

暖房の設定温度を20度前後にする

環境省は、室温を夏季28度、冬季20度とすることを推奨しています。そのため、暖房の設定温度は20度前後にするとよいでしょう。
 
エアコンの設定温度を1度下げると消費電力量は、暖房時に約10%、冷房時に約13%削減されるといわれています。暖房を使用する際に、エアコンの設定温度を高く設定している方は、環境省が推奨する室温に近づけると電気代の節約になる可能性があります。
 

自動運転モードに設定する

エアコンの運転モードを強風に設定すると、室温が設定温度に達しても変わらず強風で部屋を暖め続けるため、消費電力が高くなる場合があります。
 
自分で風量を設定すると、設定温度になるまで時間がかかる可能性があるため、自動運転モードにして設定温度まで効率的に部屋を暖めるとよいでしょう。
 
自動運転では、温度に達したら運転が一時的に止まり、室温の変化に合わせて随時設定温度に近づけるとされています。早く部屋を暖めたくて強風設定にしている場合は、自動運転モードにすると電気代の節約につながる可能性があるでしょう。
 

暖房時は風向きを下に設定する

暖房時は風向きを下に設定することで、暖かい空気の対流が下から上へと動き、部屋全体を均一に温められるとされているようです。外気温が低く冷え込む冬場は、暖かい風が直接身体に当たるようにエアコンの風向きを下向きにすることで、電気代の節約につながる可能性があります。
 
暖かい空気は上にとどまりやすい性質を持つため、暖房時に風向きを上向きや水平方向にしてしまうと、暖かい空気が部屋の天井側にとどまり続けて部屋全体が温まりにくくなってしまうのです。寒さで風邪をひいて体調を崩さないためにも、暖房を最大限有効に使いましょう。
 

15年前のエアコンと最新のエアコンでは電気代は1ヶ月当たり約1000円安くなる

メーカーの各製品にもよりますが、15年前のエアコンと最新のエアコンでは、1ヶ月当たりの電気代が最新のエアコンの方が約600~990円安くなる可能性があると分かりました。
 
また、エアコンは自動運転モードの活用や設定温度、風向きを工夫することで効率よく部屋の室温を設定温度に近づけられる可能性があります。電気代が気になる冬場のエアコンを有効に活用してください。
 

出典

環境省 家庭のエネルギー事情を知る
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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