生協やネットスーパーは普通のスーパーと比べて“割高”な気がします…利用している家庭の平均年収はどのくらいなのでしょうか?
配信日: 2025.02.22

そこで今回は、食材宅配サービスを利用する家庭の年収や、普通のスーパーと比較して本当に割高なのかを調べてみました。食材宅配サービスに向いている家庭や節約しながら利用する方法もご紹介しますので、参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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生協やネットスーパーを利用している家庭はそれなりの稼ぎがある?
日本生活協同組合連合会が実施した「2024年度 全国生協組合員意識調査 報告書」によると、生協組合員の世帯年収の平均は559万円であるとのことです。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」より1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収460万円と比較して生協組合員の平均年収は99万円多く、一定の稼ぎがあるといえるでしょう。しかし、国税庁調査は給与所得者の年収であり、世帯年収と異なることに注意が必要です。
生協組合員の世帯年収別の割合は以下の通りです。
●200万円未満:10.8%
●200万~400万円未満:30.3%
●400万~600万円未満:21.6%
●600万~800万円未満:14.9%
●800万~1000万円未満:10.6%
●1000万~1200万円未満:5.9%
●1200万~1400万円未満:2.4%
●1400万円以上:3.6%
400万円未満の家庭が41.1%を占めることから、生協は「富裕層向け」であるとは一概にいえないことも分かります。
食材宅配サービスは普通のスーパーよりも本当に割高?
食材宅配サービスは普通のスーパーよりも割高であると考える方もいるようですが、実際は高い場合と安い場合があるようです。
例えばある食材宅配サービスでは、普通のスーパーと同等の価格で販売している商品もあるとのことです。
一例として、2023年12月時点の価格ではありますが、6枚切りの食パンを118円(税込み127円)、絹豆腐を98円(税込み105円)、納豆(45グラム×3個)を88円(税込み95円)、ヨーグルト(75グラム×3個)を118円(税込み127円)で提供しています。
普段利用しているスーパーと価格を比較してみると、食材宅配サービスは割高であると一概にはいえないかもしれません。ただし、通常のスーパーと違って送料が発生する点には十分注意しましょう。
また、人によって利用するスーパーは違うため、どのスーパーと比較するかによっても異なります。激安スーパーと高級志向のスーパーでは取り扱う商品や価格帯に差が出ることもあるでしょう。利用するスーパーによっては、特売で欲しい商品を破格で購入できる場合もあります。
食材宅配サービスに向いている家庭とは? 節約しながら利用する方法
食材宅配サービスは、使い方によっては便利なサービスでもあります。例えば小さな子どものいる家庭では、なかなかスーパーへ足を運ぶことが難しい場合があるかもしれません。
子どもを連れて、ゆっくり買い物をすることは至難の業です。子ども向けの便利な商品や宅配サービス料が0円になる子育て割を提供している食材宅配サービスもあり、使い方によっては節約につながる場合も考えられます。
ただし、食材宅配サービスを利用する場合は、ついつい買いすぎてしまうこともあるでしょう。そのため、注文する際は金額の上限を決めて、計画的に購入することが大切です。必要なものをすべて食材宅配サービスで購入するのではなく、普通のスーパーとも比較しながら使い分けてみてください。
生協を利用する家庭の平均世帯年収は559万円! 普通のスーパーと比較して割高であるとは一概にいえない
生協組合員の平均世帯年収を調べてみたところ559万円で、日本の給与所得者の平均年収である460万円よりも99万円多いことが分かりました。「利用者はそれなりの稼ぎがある」といえますが、年収別の割合では400万円未満の家庭も41.1%を占めることから、必ずしも富裕層向けのサービスであるとは言い切れません。
食材宅配サービスでは、普通のスーパーと同様の価格で販売している商品もあるようです。子どものいる家庭や忙しい家庭などにとっては、使い方によって便利なサービスでもあります。普通のスーパーよりも割高であるとは一概にいえませんから、普段利用するスーパーと比較しながら使い分けるとよいでしょう。
出典
日本生活協同組合連合会 2024年度 全国生協組合員意識調査 報告書【概要版】 1 組合員のプロフィール 1.6 組合員世帯の家計(18ページ)
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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