20代の昇進したい社員と昇進を避けたい社員の比率はどのくらい? 昇進の一例として課長クラスの年収についても解説
配信日: 2025.02.23


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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昇進意欲に関する調査結果
株式会社EdWorksによる「20代ビジネスパーソンの『上昇志向』に対する意識調査」では、昇進意欲のある社員は約4割、一方の昇進を避けたい社員は約6割に上ることが分かっています。
特に若い世代では、プライベートを重視する傾向が強いものの、昇進意欲は低いという結果が出ています。昇進意欲には個人差があり、年齢や性別、職種、企業規模などさまざまな要因が影響します。昇進意欲がない理由としては、責任の増大やワークライフバランスの悪化を懸念する声が多く聞かれました。
昇進したい理由
昇進を目指す人の多くは、キャリアアップや収入アップを期待しています。管理職として部下を育成してチームをまとめる経験は、自身のスキルアップや会社への貢献につながるものです。
また、仕事でやりたいことができるようになったり、昇進によって仕事上の権限が与えられたりして、裁量の幅が広がることに魅力を感じる人もいるようです。
収入面では、昇進に伴って役職手当が支給されたり、基本給が上がったりすることで、年収アップが見込めます。昇進による年収アップ額は、企業規模や業種によって異なりますが、数百万円単位でアップするケースも珍しくありません。
昇進を避けたい理由
昇進を避けたいと考える人の主な理由は、責任の増大、仕事の増加、ワークライフバランスの悪化を恐れているからです。管理職は、部下の指導や育成、業績管理など責任ある仕事を任されるため、プレッシャーやストレスを感じやすい立場といえます。
昇進によって残業が増えたり、休日出勤が増えたりすることで、プライベートの時間が減ってしまう可能性もあります。管理職は、部下や上司、取引先との人間関係の調整に気を遣う必要があり、精神的な負担は大きくなるでしょう。
また、会社に長くいるつもりはないという理由もあります。管理職になると企業内での責任が増し、転職のタイミングを逃してしまうと感じて昇進を断るケースもあるようです。このような価値観の社員は、自分自身のキャリアプランを優先し、柔軟な働き方を求める傾向にあります。
課長クラスの年収はどのくらい?
課長クラスの平均年収は、企業規模や業種によって大きく異なります。一般的には600~800万円程度といわれていますが、大企業や外資系企業では1000万円を超える人も珍しくないでしょう。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」の「役職別にみた賃金」によると、課長クラスの平均月収は約49万円です。非役職者と比較すると1.5倍~1.8倍高い年収を得ていることになります。
昇進に関する考え方やキャリアプランの重要性
昇進はキャリアアップの1つの選択肢であり、必ずしも昇進することがよいとは限りません。自身のキャリアプランやライフスタイルに合わせて、昇進について考えることが重要です。
昇進を目指す人は、必要なスキルや経験を積むための努力を怠らず、責任感を持って仕事に取り組む姿勢が求められます。昇進を避けたい場合は、上司や人事担当者に相談し、自身のキャリアプランについて話し合う機会を設けることが大切です。
20代会社員の約6割が、昇進を避けてワークライフバランスを重視したキャリアプランを求めている
昇進にはメリットとデメリットがあり、どちらを選択するかは個人の価値観やライフプランによって異なります。昇進を目指す人も、昇進を避けたい人も、まずは自身のキャリアプランを明確にしましょう。
仕事とプライベートのバランスを保ちながら、充実したワークライフを送ることが大切です。昇進はキャリアの選択肢の1つであり、個人の価値観に基づいて選択する必要があります。
出典
株式会社EdWorks 【調査レポート】実は若手世代は昇進意欲で2極化、上司や先輩からのアドバイスの受け止め方にも意識の違い現る
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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