「夫婦二人暮らし」で「毎日風呂をためる」のは“ぜいたく”? なるべく水道光熱費をおさえるにはどうしたらよい?
配信日: 2025.02.26 更新日: 2025.02.27

そこで本記事では、お風呂をためたときにかかる水道光熱費と、節約方法について解説します。水道代と光熱費の節約にお悩みの方は、ぜひ本記事の内容をご参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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毎日お風呂をためたときの1ヶ月の水道光熱費
一般的な家庭の浴槽には、約200~280リットルの水が必要です。仮に、200リットルの水をためるとして、水道料金を1リットルあたり0.24円で計算すると、1回の入浴で水道代は48円必要となります。これを1ヶ月30日続けると、水道代だけで1440円必要です。
では、40度のお湯を沸かすためのガス代を計算していきましょう。ガス代を計算する際は、水の量と温度上昇、給湯器の性能、ガス料金単価などを考慮する必要があります。今回は、以下の条件で計算していきましょう。
●水量:200リットル
●上昇温度:20度
●発熱量:1万750キロカロリー(1立方メートルあたり45メガジュール)
●熱効率:80%
●都市ガス単位料金:153.24円/立方メートル
これらの条件を以下の計算式で算出します。
ガス代 = (水量)×(上昇温度)÷(発熱量×熱効率)×ガス料金単価
すると、1回の入浴でガス代は約71円かかる可能性があることが分かりました。月に30日お風呂を沸かすと、ガス代は約2130円となります。
毎日お風呂を沸かすと、水道代とガス代を合計して月額約3570円となります。ただし、これらの金額は地域や契約プランなどによって変動する可能性があるため、あくまで目安としてお考えください。
二人以上世帯における水道光熱費の割合
総務省の家計調査報告によると、二人以上世帯の光熱・水道費は月平均2万3855円で、消費支出全体(29万3997円)に占める割合は約8.1%となっています。内訳は以下の通りです。
●電気代:1万2265円
●ガス代:5209円
●上下水道料:5106円
●ほかの光熱:1275円
お風呂でできる節約ポイント
お風呂でできる節約ポイントはおもに以下の4つです。
●追い炊きを活用する
●間隔をあけずに入浴する
●浴槽のお湯を減らす
●保温シートを活用する
水道代とガス代を総合的に考えた場合、お湯の入れ替えよりも追い炊きの方が経済的だと考えられているようです。具体的な費用比較では、都市ガスの場合、追い炊きが89円に対して、入れ替えは131円かかるとされています。
また、家族で入浴時間を近づけることで、追い炊きの回数を減らせる可能性があります。
加えて、浴槽の水量を200Lから150Lに減らすだけで、約9%のガス代・水道代削減につながる可能性があるようです。
さらに、保温シートを使用することで節約効果を得られる可能性もあります。これにより、お風呂のガス代を約4%削減できるとされています。
年収や支出によってぜいたくかどうかは異なるため一概にいえない
今回はお風呂をためたときの水道光熱費について解説しました。毎日お風呂を沸かすと水道代とガス代の合計は月額約3570円となり、これは2人以上世帯の光熱・水道費(月平均2万3855円)の約15%を占めます。
お風呂の節約には、追い炊きの活用や入浴時間を近づける工夫などが効果的だとされています。今回紹介した節約のポイントをできるところから取り入れ、光熱・水道費の節約を目指していきましょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要
※2025/2/27 記事を一部修正いたしました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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