戸建てに住んでいますが、冬の電気代が「3万円」を超えてしまいました。戸建てだとこのくらいが普通なのでしょうか?

配信日: 2025.02.27

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戸建てに住んでいますが、冬の電気代が「3万円」を超えてしまいました。戸建てだとこのくらいが普通なのでしょうか?
冬の電気代に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。寒波が続くと暖房の使用頻度が増えて「電気代が予想以上に高くて驚いた……」という話もよく聞きます。
 
自宅の電気代が高いのか、それとも安いのかを知るためには、一般的な電気代の目安を把握しておくことが大切です。
 
本記事では、戸建ての電気代の平均や節約方法について詳しく解説しますので、電気代で困っている方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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戸建ての電気代平均額は?

クール・ネット東京(東京都地球温暖化防止活動推進センター)の「家庭の省エネハンドブック2022」によると、戸建ての平均的な電気代は図表1のとおりです。
 
【図表1】

5月(中間期) 8月(冷房期) 1月(暖房期)
戸建て
(平均的な家庭)
3人世帯 1万1021円 1万5093円 1万8603円
4人世帯以上 1万2039円 1万6813円 2万1341円
戸建て
(省エネ家庭)
3人世帯 4528円 5827円 7231円
4人世帯以上 4142円 6564円 7933円

※クール・ネット東京「家庭の省エネハンドブック2022」をもとに筆者が作成
 
図表1のとおり、平均的な家庭の電気代は1~2万円前後ですが、省エネ家庭は1万円を大きく下回ります。
 
地域や家庭の状況によって異なりますが、一般的に、戸建ての月々の電気代が3万円を超える場合は「高め」といえるでしょう。また、集合住宅の平均的な家庭の電気代は、図表2のとおりです。
 
【図表2】

5月(中間期) 8月(冷房期) 1月(暖房期)
集合住宅
(平均的な家庭)
3人世帯 9161円 1万2952円 1万4110円
4人世帯以上 9372円 1万3584円 1万3268円

※クール・ネット東京「家庭の省エネハンドブック2022」をもとに筆者が作成
 
集合住宅は戸建てに比べて、電気代が安い傾向があります。
 

戸建ての電気代が高くなる原因

一般的に、戸建ての電気代がマンションやアパートより高くなりやすい理由として、次のようなものがあります。


・部屋数が多く照明や家電の使用が増えるため
・開口部が多くなるため
・家電の使用量が多く契約アンペア数が大きくなるため
・広い空間では冷暖房の効率が下がりやすいため
・木造は鉄筋コンクリート造に比べて気密性や断熱性が劣るため

これらの理由から、戸建ては電気代が高くなりやすいといわれています。
 

戸建ての電気代を節約する方法

戸建ての電気代を節約するには、電力会社や契約プランの見直し、暖房器具の使い方の工夫などが有効です。これらの取り組みにより、電気代を削減して、家計の負担を軽減できる可能性があります。
 
どれもすぐに取り組める方法ばかりなので、電気代が高く悩んでいる方は、ぜひ検討してみてください。本項では、戸建ての電気代を節約する方法について詳しく解説します。
 

電力会社、契約プランを見直す

電気料金は、電力会社や契約プランによって異なります。近年、新規参入が増えたことで電力業界の競争が激化し、各社がさまざまな料金プランを提供しています。
 
長年同じプランを利用していたり、他社と比較したことがなかったりする場合は、電力会社やプランを見直すことで電気代が下がる可能性があります。まずは、複数の電力会社や現在の契約プランをチェックしてみましょう。
 

暖房器具の使用方法を工夫する

暖房器具の使い方を工夫すれば、冬の電気代をおさえられる可能性があります。
 
例えば、経済産業省資源エネルギー庁の「無理のない省エネ節約」によると、設定温度が20℃の暖房の使用時間を1日1時間短縮すると、年間の電気使用量を40.73kWh削減でき、電気代を約1260円節約できるとされています。また、以下の工夫でも電気代の節約が可能です。


・エアコンのフィルターを月1~2回掃除する
・暖房器具の設定温度を低めにする
・必要なときだけ暖房器具を使用する
・電気カーペットは部屋の広さに合ったサイズを選ぶ

無理のない範囲でできることから始めて、電気代の節約につなげましょう。
 

戸建ての電気代が気になるなら、節電を始めよう!

戸建ての電気代が高くて悩んでいる場合は、電力会社や契約プランの見直し、暖房器具の使い方の工夫で節約できる可能性があります。
 
電力会社やプランを見直す際は、一括比較サービスを活用するとスムーズです。さらに、暖房器具の使い方を工夫すれば、すぐにでも節約を始められます。
 
電気代は毎月かかる固定費だからこそ、見直すことで家計の負担を大きく軽減することが可能です。早速、取り組んでみましょう。
 

出典

東京都環境局 クール・ネット東京(東京都地球温暖化防止活動推進センター) 家庭の省エネハンドブック2022
経済産業省資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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