24時間換気システムは「乾燥しやすい」って本当?冬は必要時だけの使用にした方がいい?
配信日: 2025.02.27

24時間換気システムは、家の中の空気をきれいな状態に保つため、基本的に止めない方がいいとされています。
本記事では、24時間換気システムの必要性や乾燥対策、電気代などについて詳しく解説していきます。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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24時間換気システムはつけっぱなしにした方がいい?
24時間換気システムは、家の中の空気を外の空気と入れ替えてきれいな空気を保つ設備です。国土交通省が公表した資料によると、シックハウス症候群が問題になったことで、全ての住宅に24時間換気システムのような換気設備を設置することが建築基準法で義務化されたようです。
24時間換気システムを止めてしまうと、空気が循環されずどんどん家の中の空気が汚れていきます。汚れた空気を吸い続けるとシックハウス症候群になって、せきやめまい、皮膚のかゆみなどに悩まされるかもしれません。
また、24時間換気システムは住宅の寿命にも関係します。24時間換気システムを導入することで、家に使われている木材や鉄骨材のさびや腐食の防止につながります。木材や鉄骨材が腐食していくと、家の老朽化が進み、長く住み続けることが難しくなるかもしれません。
健康と家の寿命を守るためにも、24時間換気システムはつけっぱなしにして家の中の空気をきれいな状態に保ちましょう。
24時間換気システムが乾燥しやすいのは本当?
24時間換気システムは、外の空気と入れ替えて家の中にきれいな空気を取り込むため、外気が乾燥する冬は、家の中も乾燥しやすくなります。家の中が乾燥すると肌や髪の毛も乾燥したり、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったりします。
乾燥しやすい時期は、加湿器を併用することがおすすめです。湿度が40%以下だと感染症になるリスクが高まるようです。一方で、湿度が60%以上だとカビやダニが発生しやすくなります。そのため、加湿器を使用する際は、快適な環境を保てる40%~60%になるようにしましょう。
加湿器がない場合は、水の入ったコップを置いたり、ぬれたタオルを干したりするのも乾燥対策として効果が期待できます。
24時間換気システムと加湿器を併用したときにかかる電気代
24時間換気システムと加湿器を併用したときにかかる電気代を見ていきましょう。電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×電力単価(円/キロワットアワー)」で求められます。また、電力単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた目安単価31円/キロワットアワーを使用します。
某不動産会社が使用している24時間換気システムの消費電力は、1ワット~85ワットのようです。ここでは最大値の85ワットを想定して計算してみましょう。24時間換気システムにかかる電気代は1日で、0.085キロワット×24時間×31円/キロワットアワー=63.24円と分かります。
加湿器は日中の8時間のみ使用する想定で計算します。某メーカーの加湿器の消費電力は中の場合、8ワットでした。この場合の電気代を計算すると、0.008キロワット×8時間×31円/キロワットアワー=1.984円となります。
24時間換気システムと加湿器を使用すると、1日で65.224円の電気代がかかることが分かります。使用している製品や電気の契約プランによって金額は変動するため、参考程度にしておきましょう。
24時間換気システムをつけていると冬は乾燥しやすいが、止めない方がいい
24時間換気システムは、家の中の空気をきれいな状態に保ってくれ、健康や住宅の寿命を守るために重要な役割を果たします。外の空気を取り込むため、冬場は乾燥しやすくなりますが止めるのは避けた方がいいでしょう。
乾燥を感じたら加湿器を併用するのをおすすめします。加湿器がない場合は、水の入ったコップを置いたり、ぬれたタオルを干したりするのも乾燥対策になります。快適な住環境のために、適切な換気と湿度管理を心がけましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 ・よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー