電気代は発熱量が大きいほど高くなる?「浴室乾燥機」の電気代をおさえる方法はある?

配信日: 2025.02.27

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電気代は発熱量が大きいほど高くなる?「浴室乾燥機」の電気代をおさえる方法はある?
浴室乾燥機は、高温で浴室内の洗濯物を乾かせる便利な設備です。「便利なのは分かるけど、電気代が気になる」という方も多いでしょう。発熱のために消費する電力量は、確かに気になるポイントです。
 
そこで、この記事では熱によって消費される電力や、浴室乾燥機にかかる電気代を詳しく解説します。さらに、浴室乾燥機とほかの乾燥機にかかる電気代を比較し、節約方法も紹介するので参考にしてください。
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発熱量と消費電力の関係

電気代は発熱量に直接比例するわけではありませんが、消費電力量が増えるほど高くなる傾向にあります。始めに、ワット数に対してかかる電気代をそれぞれ見ていきましょう。
 

・200〜500ワット:1時間あたり約6.2〜15.5円
・700〜1400ワット:1時間あたり約21.7〜43.4円
・2000〜3000ワット:1時間あたり約62〜93円

 
使用するメーカーや機器にもよりますが、200〜500ワットと比べて2000〜3000ワットの電気代が約55.8〜77.5円高いことが分かりました。このことから、発熱量が大きいほど電気代も上昇するといえるでしょう。
 

浴室乾燥機の電気代

ここからは、浴室乾燥機を使用した場合にかかる電気代を、使用時間ごとに見ていきましょう。乾燥時の消費電力は1250ワット、電気料金の目安単価は31円/キロワットアワーとして計算します。
 
表1

使用時間 電気代
1時間 約39円
2時間 約78円
3時間 約116円

※筆者作成
 
まず表1です。浴室乾燥機の使用にかかる電気代は使用時間が長いほど高くなり、年間で見ると使い方次第で数万円もの差が出る場合もあります。
 
浴室乾燥機を毎日数時間程度使用する方は、1ヶ月当たり約1170円〜3480円かかると予想しておくとよいでしょう。節約したい方は、使用時間を短くすると効果的です。
 
ここでご紹介した電気代はメーカーによって異なる場合もあるため、使用する浴室乾燥機の消費電力を確認してください。
 

浴室乾燥機とほかの乾燥機の電気代を比較

ここでは、浴室乾燥機にかかる電気代は、ほかの乾燥機とどのように異なるのか 表2で見ていきましょう。
 
表2

乾燥機の種類 電気代の目安
洗濯乾燥機(消費電力890ワットアワー) 約28円(1ヶ月当たり約840円)/1時間
ガス乾燥機(消費電力:285ワット) 約9円(1ヶ月当たり約270円)/1時間
除湿乾燥機(標準消費電力:320ワット) 約10円(1ヶ月当たり約300円)/1時間

※筆者作成
 
洗濯乾燥機とガス乾燥機、除湿乾燥機にかかる1時間当たりの電気代を比較したところ、浴室乾燥機はほかと比べて約10〜30円高いことが分かりました。1ヶ月にすると、約300〜900円の差があることが分かります。
 

浴室乾燥機にかかる電気代を節約する方法

ほかの乾燥機と比べると電気代が高くついてしまう浴室乾燥機ですが、洗濯物の室内干しや浴室のカビを避けたい方にとっては便利な乾燥機といえます。浴室乾燥機を日常的に使用したい方は、以下の方法で節約を試みるとよいでしょう。
 

・定期的にフィルター清掃をする
・浴室の水気を拭き取ってから使用する
・洗濯物が乾きやすいように隙間をあけて干す
・サーキュレーターと併せて使用する
・使用時間を短くする

 
電気代をおさえつつ効率よく乾燥させるには、フィルターの清掃をこまめにしたり事前に浴室の水分を拭き取ったりして、無駄な運転を防ぎましょう。洗濯物が乾きやすいように干し方を工夫したり、サーキュレーターと併用したりすると、より早く乾燥させることができます。
 

発熱量が大きいほど電気代は高額になる

電気代は熱量が高くなるほど料金も高くなる傾向にあるため、湿気が多い場所を高温で乾燥させる浴室乾燥機は、電気代が高くなりがちです。実際にほかの乾燥機と比較したところ、1ヶ月当たり約330〜900円の差で、浴室乾燥機の電気代の方が高いことが分かりました。
 
浴室乾燥機は使用時間が長いほど電気代が高くなり、使用時間によっては1年間に数万円の差が生じる場合もあります。
 
浴室乾燥機を日常的に使用しながら電気代をおさえたい方は、使用時間を短くしたり洗濯物が早く乾くように干し方を工夫したりするとよいでしょう。これらのポイントを参考に、効率的な浴室乾燥機の使用方法を実践してみてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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