4月から新社会人になる息子。実家に住む予定なのですが、どのくらいお金を入れてもらうべきでしょうか?
配信日: 2025.02.28

本記事では、新社会人が家に入れるお金の目安について解説します。同じ社会人でも、給与の額は人によって異なります。平均や目安を知っておけば、家族との話し合いもスムーズに進みやすいでしょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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毎月家に入れるお金の平均は5万4009円
株式会社モデル百貨が2023年に実施したアンケート調査「独身実家暮らしのお金事情について」(調査対象:実家暮らしの社会人(独身) 1000人)によると、実家暮らしで家にお金を入れている人は61%、入れていない人は39%でした。
一方、実家にお金を入れている場合、20〜50代の全年代平均は5万4009円でした。「思ったよりも多い」と驚く方もいるでしょう。
20代の平均は3万3232円
同アンケート調査によると、実家に入れているお金の年代別平均は、以下のとおりでした。
・20代:3万3232円
・30代:4万1750円
・40代:5万9131円
・50代:7万5473円
20代で実家暮らしの場合、家に入れる額の平均は3万3232円という結果です。年齢が上がり、給与が高くなるほど家に入れるお金も多くなる傾向があります。
一方、2024年9月に国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」によると、20~24歳の平均年収は267万円、25歳~29歳の平均年収は394万円でした。
4年制の大学を卒業して就職した場合、平均年収を単純に12で割ると、月収の1割5分程度を家に入れている計算です。1人暮らしをするよりかなり出費をおさえられます。
また、同アンケート調査によると、1人暮らしより実家暮らしのほうが平均6万2641円お金を節約できるとの結果も得られています。その金額を貯金に任せれば、将来への備えになるでしょう。
年収は年々増えていく企業もあるので、昇給したら家計を見直すといったルールを定めると、家族も子どもも納得しやすいかもしれません。
家に入れてもらう金額の決め方
新社会人でも、就職先や住んでいる地域によって給与の額は変わります。月3万円以上問題なく家に入れられる人もいれば、月2万でも厳しい人もいるでしょう。
本項では、新社会人になった子どもにどのくらい家にお金を入れてもらうのか、決める目安を解説します。家族だからこそ、お金の話はきちんとしてお互いに気持ちよく生活できるようにしましょう。
目安は2割
家に入れるお金の目安は、手取りの2割です。例えば、手取りが17万ならば3万4000円、20万ならば4万円です。手取りの2割を家に入れたとしても、まだ10万円以上の金額が手元に残ります。
社会人になったら、携帯代、昼食代、保険料、会社までの交通費などを自分でまかなう必要があります。その金額を引いても、1人暮らしをしている方に比べて余裕があるでしょう。
貯金や自己投資などのお金を算出したうえで決める
社会人になっても、スキルアップを目指す方は多いでしょう。また、結婚や独立に向けてできるだけ貯金をしたい方もいるでしょう。給与の額がわかったら、月々の目標貯金額や、スキルアップのための自己投資の資金など、自分で使いたい金額を明確にして、親と話し合いましょう。
親側も、生活にいくらお金がかかるかを子どもに説明し、家に入れてほしい金額を伝えてください。そして、お互いに納得がいく金額をすり合わせていきましょう。
家に入れるお金の額は3万円代を目安として話し合って決定しよう
お金に関する話はデリケートなので、家族間だからこそ話し合えないと悩む方もいるでしょう。しかし、社会人になったらわが子とはいえ立派な大人です。将来はパートナーを見つけて家庭を築く可能性もあるため、生活にかかるお金を説明し、経済観念を身につけてもらいましょう。
金額に悩んでいる方は、手取りの2割、3万円代を目安として話し合ってみてください。
出典
株式会社モデル百貨 独身実家暮らしのお金事情についてのアンケート調査(PRTIMES)
国税庁長官官房企画課 民間給与実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー