ランニングの後「ランナーステーション」を利用したら「シャワー代」の節約になる?自宅でシャワーをしない分元は取れる?
ランニング後にランニングステーションでシャワーを利用する場合は自宅でシャワーを浴びずに済むため「水道光熱費の節約になるのでは?」と考える人もいるでしょう。
本記事では、ランニングステーションのメリットや利用料金を始め、ランニングステーションを利用した場合と自宅でシャワーを浴びた場合の費用の差についてもご紹介します。
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目次
ランニングステーションとは?
ランニングステーションとはランナーのサポート施設のことで、荷物を預けられるロッカーやランニング後に利用できるシャワールームなどが完備されています。
ランニングステーションでランニングウエアに着替えて荷物を預け、ランニング後はシャワーを浴びて着替えを済ませられるため、ランニングの拠点となる施設と考えてよいでしょう。
設備や利用方法などは施設によって異なりますが、ランニングシューズなどを販売しているショップを併設しているところや、シャワー後に利用できるアメニティーを用意しているところなどもあるようです。
例えば「朝ランニングをしてそのまま出勤したい」「ランニングで汗を流した後、おしゃれなカフェで一息つきたい」などというときも、ランニングステーションを利用すれば安心でしょう。
ランニングステーションの利用料金
ランニングステーションの利用料金は、施設によって異なります。実際の利用料金の例を以下にまとめたので参考にするとよいでしょう(料金はすべて税込み)。
【施設A】
・年会費:1100円
・利用料:1回440円(会員)/770円(ビジター)
【施設B】
・登録料・月会費:無料
・料金:1回500円
【施設C】
・月間会員:1890円で使い放題
・ビジター:1回700円
週に2回(月に8回)ランニングステーションを利用する場合だと、年間にかかる費用は施設Aが4万3340円、施設Bが4万8000円、施設Cが2万2680円(すべて会員になった場合の料金)です。
自宅でのシャワーと比較するとどちらがお得?
今回の事例では「ランニング後のシャワーを浴びるためにランニングステーションを利用するのはもったいない?」ということなので、自宅での1回のシャワーにかかる水道光熱費と比較してみましょう。
東京都水道局によるとシャワーを3分間流しっぱなしにした場合、約36リットルの水を使用するということです。1リットルあたりの水道代の単価を0.24円とした場合、10分間シャワーを流しっぱなしにすると、約120リットルの使用でおよそ29円の水道代がかかる計算です。
ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価」で算出できます。
お湯を20度から40度に上昇させて、同じく120リットルの水を使用する場合、熱効率を80%、発熱量を1万750キロカロリー、ガス代単価を東京ガス株式会社のガス料金表一般契約料金B表「25年2月検針分」より151.82円として計算すると、約42円です。水道代と合計すると、1回のシャワーに約71円かかることが分かります。
上記で例に挙げたランニングステーションの場合、1回の利用に500円前後の料金がかかります。施設Cの場合は使い放題で1ヶ月1890円なので、月8回利用すると考えると1回あたりの料金は約240円です。
もちろん、ランニングステーションは荷物の預かりなどのサービスもおこなっているのでそれなりの料金はかかりますが「シャワーの利用」のみで考えると、自宅で済ませた方が170~400円ほど安い可能性があります。
シャワー代だけで考えると自宅で済ませるよりランニングステーションを利用した方が高くつく可能性がある
ランニングステーションの利用料金は施設によって異なりますが、1回の利用で400~500円ほどかかる場合もあるようです。一方、自宅でシャワーを浴びた場合にかかる水道光熱費は、今回の試算では1回10分間で約71円となります。
「ランニング後にシャワーを浴びるためにランニングステーションを利用すれば水道光熱費を節約できるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、自宅でシャワーを浴びた場合にかかる費用と比較するとランニングステーションの方が高くつく可能性があります。
ランニングステーションにはシャワー以外の利用方法もあるので、その点も含めたうえで利用を続けるか検討するとよいでしょう。
出典
東京都水道局 水道のご使用について 水の上手な使い方
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)東京地区等 一般契約料金 B表 25年2月検針分
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
