銀行の金利は約1年で「100倍」に!? 自宅に300万円の「タンス預金」があるけど、銀行に預けたほうがお得なの? 10年預けた場合の利子をシミュレーション

配信日: 2025.03.26

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銀行の金利は約1年で「100倍」に!? 自宅に300万円の「タンス預金」があるけど、銀行に預けたほうがお得なの? 10年預けた場合の利子をシミュレーション
ここ最近、銀行の金利がどんどん上昇しているのをご存じでしょうか?
 
銀行や預金の種類によって金利の水準は異なるものの、平均で見ると約1年前から100倍以上になっています。
 
日本は超低金利と言われて久しいですが、受け取れる利子が以前の100倍ともなれば長期で預ければまとまった金額の利子を受け取ることも可能です。そうなると、これまでタンス預金をしてきた人は、今後はどうすべきかと迷うのではないでしょうか?
 
本記事では預金の金利水準の変化と、なぜ金利がどんどん上昇しているのか、タンス預金をしている人は銀行に預けたほうが良いのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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預金の金利は約1年前と比べて100倍まで増えている

2024年3月から2025年にかけて、銀行の普通預金や定期預金の金利はどんどん上昇しています。
 
日本銀行によれば、2024年2月時点の預金種類別店頭表示金利の平均年利率等(月次)は、普通預金は0.001%、定期預金は0.005%でした。
 
ところが、2024年3月に普通預金の金利が0.002%と2倍になったのを皮切りに、同年9月には普通預金が0.091%、定期預金が0.033%と、それまでの金利水準から一気に上昇しています。
 
2025年2月時点の金利は、普通預金が0.098%、定期預金が0.131%になっています。
 
三菱UFJ銀行やみずほ銀行などの一部のメガバンクでは、普通預金金利が0.1%以上になっているケースもあり、金利上昇前の0.001%から考えると100倍も金利が上昇したことになります。
 
金利上昇の転機になったのは、2024年3月の「マイナス金利解除」でしょう。日銀が目標としている2%の「物価安定の目標」が持続的かつ安定的に実現していくことが見通せる状況になったことから解除されましたが、その後も日銀による利上げが続いており、それに伴い銀行の金利も上昇しています。
 

1年前の金利と今の金利で10年預けた場合に受け取れる利子を試算

300万円を定期預金に預けたという前提で、約1年前の定期預金の平均金利0.005%と2025年2月時点の平均金利0.131%では、10年後に受け取れる利子の合計額がいくらになるのか、試算してみます。
 
まず金利0.005%の場合、税抜き前利息が1500円、税引き後利息では1196円です。
 
一方、金利0.131%の場合、税抜き前利息が3万9321円、税引き後利息では3万1333円です。今回の金利上昇によって、数万円単位の利子を得られるようになりました。
 

タンス預金はどれだけ持っていても利息を受け取ることができない

これまで「超低金利なら銀行に預ける意味がない」「銀行に預けにいくのが面倒」と考えてタンス預金をしていた人も、今後はタンス預金をしておくよりは、銀行に預金を移したほうがお得といえそうです。
 
特に数百万円単位でタンス預金を持っている場合、10年ほど預けると前述の試算のとおり、数万円単位の利子を受け取れる可能性があります。
 
一方、タンス預金は10年持っていても、1円も利子を受け取ることはできません。また、火災による消失や盗難、紛失などのリスクがあり、仮になくなっても補償されません。
 
銀行の普通預金や定期預金に預ければ1銀行につき元本1000万円とその利息までは補償されるため、資産を守るためにもタンス預金から銀行に移すことがおすすめです。
 

まとめ

ここ1年ほどの銀行の金利は、一部のメガバンクでは以前の100倍に達するなど、ここ十数年では考えられないくらい預金金利が上昇しています。最近では年齢要件付きながら、年0.3%の金利が付く預金も登場しており、タンス預金を続ける意義が薄くなりつつあります。
 
今後も物価上昇が続けば、ますます金利が上昇することも考えられます。タンス預金をしている人は、銀行に預けることを検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

日本銀行 主要時系列統計データ表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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