野菜が高くて困っています。「規格外野菜」を箱買いしたらどのくらい「お得」なのでしょうか?
配信日: 2025.03.27

野菜の市場価格が高騰している昨今、このような「規格外野菜」を格安で販売することで、お得に野菜を購入できるとうたうサービスもあります。では、本当に規格外野菜は一般的な小売価格よりもお得なのでしょうか。本記事では規格外野菜がどれくらいお得なのかについて解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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近年「規格外野菜ビジネス」が注目を集めている
生産者から消費者へ野菜を届ける段階で、味や安全性は問題がないはずなのに、「規格に沿わない」ことを理由に廃棄せざるを得ない野菜が少なくありませんでした。具体的には、形が曲がっていたり、品質に影響がない程度の少しの傷があったりするものは、「規格外野菜」として市場へ出回ることなく捨てられていたのです。
ところが、近年フードロスの削減の取り組みが積極的に行われていたり、気候変動などによる影響で野菜の価格が高騰していたりすることから、こうした「規格外野菜」を割安で消費者に届ける生産者の活動が少しずつ増えてきています。
消費者の実に「77%」が規格外品を「買ったことがある」と回答
規格外野菜の販売は、主に生産者が価格を決められる道の駅や直売所、インターネットサービスを利用して販売されています。
消費者の声はどうなのかというと、消費者庁が令和2年に発表しているデータを参考にしたところ、「規格外等の農水産物を購入したことがある」と回答した人は全体の約77%にも上りました。
購入した理由としては、「価格が安いから」という理由がもっとも多く、次いで「見た目にはこだわらないから」「規格品と味が変わらないから」と続きました。
一方で、「買ったことがない理由」については「買えるところがない」との意見が多かったため、今後は規格外野菜を購入できる場所やサービスの啓発を積極的に行うことで、さらなる需要の拡大が期待できるかもしれません。
「規格外の野菜」は1箱「2000円程度」で購入可能なケースも。どのくらいお得?
では、こうした規格外野菜のサービスを利用すると、実際のところ通常の小売価格よりもどの程度お得になるのでしょうか。執筆段階での最新の小売価格と照らし合わせて、価格を比較してみましょう。
まず、とあるサービスでは、にんじんやたまねぎなど15品が入って1箱1980円で販売しているようです。
次に、農林水産省の「食品価格動向調査(野菜)」を基に、令和7年3月10日の週の全国平均小売価格を見ると、表1のような結果となっています。
表1
1キログラムあたりの全国平均小売価格 | |
---|---|
キャベツ | 413円 |
ねぎ | 1043円 |
レタス | 672円 |
たまねぎ | 373円 |
トマト | 816円 |
にんじん | 566円 |
はくさい | 439円 |
だいこん | 286円 |
出典:農林水産省「食品価格動向調査(野菜) 調査結果 令和7年3月10日の週【3月10日~3月12日】」を基に筆者作成
例えば、上記の野菜がそれぞれ500グラムずつ入っていたと仮定すると、小売価格は2304円となるため、この比較では320円程度お得になる可能性があるようです。
ただし、どの種類の野菜が含まれるかはそのときの収穫量などによって左右されるため、届くまで厳密な価格の比較はできません。なお、サービスによっては日々変動する市場価格に合わせて規格外野菜を組み合わせながら箱売りの価格を設定するなど、お得な価格で販売できるシステムになっているケースもあるようです。
まとめ
野菜の種類によっては、規格外野菜を購入することでお得になる場合もあるようです。近くの販売店で売られていなくても、オンラインで販売されているケースもあるため、「形や色などは特に気にしないから安く野菜を買いたい」という方は、ぜひ規格外野菜を購入してみるとよいでしょう。
出典
消費者庁 物価モニター調査結果 [参考・2月(確報)]規格外等の農水産物、欠品及び過剰包装に関する意識調査結果(1ページ、2ページ)
農林水産省 食品価格動向調査(野菜) 6.調査結果(3月18日更新) 令和7年3月10日の週【3月10日~3月12日】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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