ランチ代に「1000円」は出せる? 社会人のランチ事情を解説

配信日: 2025.03.28

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ランチ代に「1000円」は出せる? 社会人のランチ事情を解説
ランチに「1000円」をかけるのは普通なのでしょうか?近年、外食の頻度や支出の傾向が変化し、社会人にとってのランチ代は重要な経済的要素となっています。この記事では、社会人のランチ代の平均額や外食率、そして1000円という金額がどのような位置づけにあるのかを解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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ランチの外食率はどれくらいか

まずは、社会人のランチでの外食率を見てみましょう。マイボイスコム株式会社が2023年9月に実施した「外食に関するインターネット調査」によると、週1回以上の頻度でランチを外食で取る人の割合は26.4%でした。
 
また、年間で1回以上、ランチを外食で取る人の割合は81.4%にも上り、多くの社会人が外食でのランチを経験していることが分かります。
 

ランチ代の支出傾向

株式会社エデンレッドジャパンが行った「ビジネスパーソンのランチ実態調査2024」の調査によれば、ランチ代の全体平均は424円でした。これは自炊も含めてかかる費用の平均で、2年連続で過去最高額を更新しました。「外食店内での食事」の平均額は929円という結果でしたが、2年前の調査結果は、705円であり、たった2年で200円以上も高くなったのです。
 
これらのことからも、外食やデリバリーを利用する際の費用が、生活費の中で相対的に占める割合が高くなってきていることが分かります。実際に「節約を意識している」と答えている回答者は、全体の8割を超えていました。
 
さらに、この1年間で勤務日に使えるランチ代に変化があったかを尋ねると、約3人に1人(32.5%)が「減った/やや減った」と回答しています。つまり、円安や物価高騰でランチ代が上がっているにもかかわらず、賃上げはランチ代上昇に寄与していないということです。
 

ランチ代1000円は全体から見るとどうなのか

ランチ代1000円は全体の中でどの位置にあるのでしょうか。前述のマイボイスコム株式会社が実施した調査では、ランチ代の支出額として一番多かったのは800~1000円の間で31.2%でした。一方で1000円を超えるランチを選ぶ人も35.6%に上り、調査結果を比較すると徐々に増加していることに注目です。
 
2013年の調査では同じ層が21.2%であったことからも、ランチ代の平均額が上がっていることは確かです。この調査結果からは、社会人全体の平均的なランチ代が上昇傾向にあり、1000円をかける人が少なくないという事実が見えてきます。
 
しかし、全体の傾向を見ると節約志向も根強く、500~800円程度のランチを選んでいる人も全体の28.8%とまだ多く、今後二極化する可能性があります。
 

ランチ代を節約するための工夫

1000円を超えるランチ代を節約するためには、どうすれば良いのでしょうか。一つの方法として、「弁当を持参する」という選択肢があります。特に、料理が得意な人は自宅で作った弁当を持参することで、ランチ代を大幅に節約できるでしょう。
 
また、ランチ代を抑えるために手頃な食堂や定食屋を探して利用することも有効です。チェーン店や食堂では、比較的安価で栄養バランスの取れた食事が楽しめるため、コストパフォーマンスの良い選択肢として人気があります。
 
一方、外食する際にはクーポンなどの割引を利用する方法もあります。多くの飲食店では、クーポンやセットメニューを提供しており、上手に活用することで1食あたりのランチ代を抑えることが可能です。
 

ランチ代に1000円出せるかは何を優先するか

実際に1000円をランチに使えるかどうかは、収入や生活スタイルによって異なります。例えばランチの値段が800~1000円なら、1ヶ月にかかるランチ代は1万6000~2万円です。この金額が家計に無理なく組み込める場合、1000円のランチ代は問題なく出せるといえるでしょう。
 
一方で、節約志向が強い方や、生活費を厳格に管理している方にとっては、1000円のランチ代はぜいたくに感じるかもしれません。
 
そのため、1000円のランチを頻繁に食べることは、長期的な節約を考えるのであれば難しいでしょう。ランチ代に1000円を使うかは、本人がランチに対して何を求めるかで変わってきます。節約するのか、外食に頼るのか、これを機会に考えてみるのもおすすめです。
 

出典

株式会社エデンレッドジャパン ビジネスパーソンのランチ実態調査2024
マイボイスコム株式会社 外食に関するアンケート調査(第8回)
株式会社リクルート ホットペッパーグルメ外食総研 有職者のランチ実態調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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