洗濯物を乾かすために「洗濯乾燥機」を買いたいのですが、高いです…。コインランドリーで我慢した方がコスパがいいでしょうか?
配信日: 2025.03.28

そこで今回は、洗濯乾燥機とコインランドリーの利用では、かかる費用にどれくらいの差が出るのかを検証します。洗濯乾燥機にかかる電気代の節約方法についても解説しますので、洗濯乾燥機の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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洗濯乾燥機の乾燥にかかる電気代
洗濯乾燥機は乾燥する方法によって、大きく次の2種類に分けられます。
●ヒートポンプ方式
●ヒーター乾燥方式
ヒートポンプ方式はおもにドラム式洗濯乾燥機に多く搭載されている機能です。湿気を含んだ空気を除湿して排水し、乾いた温風で乾燥させますが、比較的低い温度で乾燥するので洗濯物が傷みにくく電気代を節約できることが特徴です。
一方で縦型洗濯乾燥機で多く採用されているのがヒーター乾燥方式です。ヒーター乾燥方式には湿気を洗濯機の外に排出して乾かすタイプと、冷却水で湿気を含む温風を除湿し乾燥の際に発生する水蒸気を水に戻して排出する水冷除湿タイプの2種類があります。
どちらも、ヒートポンプ方式と比べて洗濯物の痛みや縮みが起きやすく電気代がかかる傾向にあるようです。
とあるメーカーによると、6キログラムの洗濯物を洗いから乾燥まで行った際にかかる1回の電気代は次の通りです。
●縦型洗濯乾燥機:約68.2円(1日1回洗濯した場合1ヶ月で約2046円)
●ドラム式洗濯乾燥機:約18.3円(1日1回洗濯した場合1ヶ月で約549円)
乾燥を行わずに洗濯のみを行った場合の電気代は11~12キログラムの容量であっても2円~3.4円程度であるため、上記電気代の大部分は乾燥にかかる金額と考えてよいでしょう。ドラム式洗濯乾燥機の場合、縦型洗濯乾燥機と比べて1回あたり約49.9円、1ヶ月を30日とした場合は約1497円節約できる可能性があることが分かります。
コインランドリーにかかる費用
次にコインランドリーで乾燥を行った場合に必要な費用を見ていきましょう。
一般的にコインランドリーでは洗濯1回で300円~600円程度、乾燥10分で100円程度の料金相場となっているようです。1回の乾燥にかかる料金を200円とした場合、毎日コインランドリーで乾燥を行う際に必要な費用は1ヶ月で6000円となり、縦型洗濯乾燥機で毎日洗濯~乾燥までを行った場合と比べても3倍近くもの費用がかかる計算です。
洗濯乾燥機にかかる電気代を節約する方法
洗濯乾燥機にかかる電気代を節約するためには、次のポイントを意識してみるとよいでしょう。
●洗濯物の量が多過ぎないように注意する
●フィルターの掃除をこまめに行う
●電気料金の安い時間帯に乾燥を行う
洗濯乾燥機では、洗濯可能な容量よりも乾燥可能な容量の方が少ない場合があります。規定よりも多い洗濯物の量では乾燥が不十分になってしまうこともあるので注意しましょう。
フィルターにたまるほこりや糸くずは乾燥効率を低下させるため、電気代が高くなるだけでなく故障の原因にもなります。また、契約している電気料金プランによっては電気代の安い深夜の時間帯を上手に利用すると洗濯乾燥にかかる電気代を節約できるでしょう。
毎日コインランドリーで乾燥を行うと縦型洗濯乾燥機と比べて3倍近くもの費用がかかることがある
乾燥機能付きの洗濯機を購入するには初期費用が必要ですが、一度購入してしまえばコインランドリーを利用するより節約できる可能性があります。具体的には今回の試算によれば、1ヶ月毎日コインランドリーで乾燥を行った場合にかかる費用は約6000円と、縦型洗濯乾燥機の電気代約2046円と比べて3倍近くもの費用が必要になる計算です。
洗濯乾燥機を使用する場合には、洗濯物の量を多くし過ぎない、フィルターをこまめに掃除する、電気料金の安い深夜の時間帯を活用するなどの工夫をすると乾燥にかかる費用を節約できます。今回ご紹介した方法を参考に、洗濯乾燥にかかる電気代を上手に節約していきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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