教育学部に進学したものの「やっぱり教師にはなりたくない」と言う息子。教育学部で教師以外の道を選ぶ方はどれくらいいるのでしょうか?
配信日: 2025.03.28

教育学部では、多様な知識を身に付けられるため、教師にならなかったとしても学んだことを生かせるでしょう。今回は、教育学部出身で教員にならない人の割合や、教育学部の特徴と強みなどについてご紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
教育学部出身の進路で教員になる人はどれくらい?
文部科学省の「令和6年3月国立教員養成学部卒業者の教員就職状況」によると、令和6年3月の卒業者1万959人のうち、教員に就職した方は6807人で62.1%でした。国立大学に限っていえば、教育学部出身の多くの方は教員として働いていることになります。
ただし、国立大学ごとに見ると、教員養成学部出身者で教員になる方の割合には差があります。文部科学省の同資料によると、国立大学から教員に就いた方の割合の上位5校と下位5校は以下の通りです。
・1位:大分大学78.3%
・2位:福岡教育大学77.5%
・3位:上越教育大学74.1%
・4位:佐賀大学73.9%
・5位:鳴門教育大学72.7%
・1位:横浜国立大学44.5%
・2位:埼玉大学47.7%
・3位:千葉大学49.9%
・4位:愛媛大学55.1%
・5位:静岡大学55.3%
教員への就職率が最も高い大学と、最も低い大学では、33.8%の差があります。上位の大学の多くを占める教育大学は、教員の育成や教育に関する知識を学ぶ大学なので、就職率も高くなっていると考えられます。
一方で、総合大学では教育学部に属していても教員に進まないケースが少なからずあるといえるでしょう。
教育学部の学費の相場
学費は学校の種類によって異なります。また、名称が教育学部でない場合や、学科が細かく分かれているところもあるので、費用を比較するときは子どもの進路に応じたもので行いましょう。
例えば、私立のA大学では教育系学部は「教育人間科学部」で、教育学科と心理学科の2学科に分かれています。このうち、教育学を学ぶ教育学科の学費は以下の通りです。
・1年生:141万8000円
・2年生:119万2000円
・3年生:119万6000円
・4年生:120万円
・合計:500万6000円
対して、国立のB教育大学では夜間コースを除いて入学金が28万2000円、授業料が年53万5800円で、4年間の合計費用は242万5200円になります。
教育学部の特徴と強み
教育学部では、幼稚園から高校までの、さまざまな教育者を目指すための知識を学びます。学ぶ内容は教育のみならず、子どもと向き合うための心理学や教育に関する政策、社会の状況など多岐にわたる点が特徴です。
そのため、教育を学びながらも、幅広い分野の知識を身に付けられることが強みのひとつといえるでしょう。また、教育学部では教育実習を始めとする実践的学習も行っており、幼稚園教諭や小学校教諭などの教育免許を取得できることも魅力です。
学校教育の場以外にも応用できる知識を身に付けられるので、塾や予備校など学外の教育現場や、民間企業に就職するケースもあります。
大学に入学してから卒業するまでの間に、将来の目標が変わる可能性もあるので、子どもが教育学部出身で教師以外を目指すことは珍しくないといえるでしょう。
国立大学の場合だと教育学部出身で教員以外を選択したのは37.9%
文部科学省の資料によると、令和6年における国立大学の教育学部出身の方が教員に就職した割合は、全体の62.1%でした。つまり、全体の37.9%の方は教員以外に就職しています。また、大学別に見ると教員への就職率で最も低い割合は44.5%なので、大学によっては教員以外に就職するケースも多いでしょう。
教育学部では、教育にまつわるさまざまな分野の知識を学べるため、教師以外の場所でも知識を生かせます。大学在学中に将来の夢が変わることもあるので、子どもが教師以外を目指すこともあり得るでしょう。
出典
文部科学省 国立の教員養成大学・学部及び国私立の教職大学院の令和6年3月卒業者及び修了者の就職状況等について 資料1 令和6年3月国立教員養成学部卒業者の教員就職状況
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー