食費が気になるのでお米をコシヒカリから「ブレンド米」に変えようと思います。月に10kg食べるのですが節約になるのでしょうか?

配信日: 2025.03.31

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食費が気になるのでお米をコシヒカリから「ブレンド米」に変えようと思います。月に10kg食べるのですが節約になるのでしょうか?
南海トラフ地震臨時情報の発令と台風の頻発により米の買い占めが起きて以来、米の価格が高騰したままの状態が続いています。米は食費に大きな影響を与えるものであり、特に米の消費量が多い家庭であれば、家計が苦しくなる原因につながります。
 
食費を抑えるために、ブランド米からブレンド米への変更を検討することもあるでしょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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ブレンド米とは

ブレンド米とは、異なる種類の米を合わせたものです。米の生産地・収穫年度・銘柄のいずれかが異なるとブレンド米に振り分けられます。
 
例えば、同じ銘柄であっても山形県産と岩手県産であればブレンド米と定義されます。1993年の米騒動時に作られたブレンド米を食べていた人の中には、ブレンド米にいいイメージがないかもしれません。しかし、おいしさを追求するためにあえてブレンド米を作っている企業もあります。
 

ブレンド米に大きなデメリットはない

過去の米騒動時に作られたブレンド米は、米の価格重視で作られたため味が劣っていました。しかし、最近のブレンド米は、味のバランスや米の品質を重視して作られたものが多く販売されているようです。
 
そのため、過去のブレンド米と比較して大きなデメリットはないといえるでしょう。ただし、価格を抑えるために味のバランスや米の品質を軽視して作られたブレンド米もあります。ブレンド米を購入する際は選び方に注意する必要があるのです。
 

ブレンド米の選び方

ブレンド米を購入する際に注意したいのは、精米時期や米粒の色・形状などです。精米時期は、新しいほうがおいしく食べられるため、精米時期と購入時期が近いものを選ぶようにしましょう。
 
また、ブレンド米の中には白っぽい米や割れた米が混ざっている場合もあります。これらの配合率が高いほど味も劣化するため、配合率の少ない米を選ぶといいでしょう。
 
また、5割以上同じ銘柄の米が配合されていると「銘柄+ブレンド米」といった表示が可能になるため、好みの銘柄が表示された米を買うのもおすすめです。
 

ブレンド米とコシヒカリの価格

単一原料米のコシヒカリは、ブランドや生産地の違いによって価格に差が出てきます。
 
ブレンド米も同様で、安価な米が混ざっているものや、逆に品質のいい米が混ざっているものなどあるため、品質や米の銘柄などによって価格が異なります。ブレンド米とコシヒカリの相場価格を見比べるため、購入時の参考にしてみてください。
 

ブレンド米の価格

ブレンド米の相場価格は、5kg約3400円~4700円です(2025年1月時点)。最近ではさまざまなブレンド米が販売されていますが、中には高級米を混ぜ合わせ、贈答品として贈れるようなものもあります。そのため、価格の安さにかかわらず、おいしさも兼ね備えた米を選べるでしょう。
 

コシヒカリの価格

総務省が公表している「小売物価統計調査 / 小売物価統計調査(動向編)」によると、2025年1月現在、コシヒカリ5kgの全国平均価格は3951円でした。
 
2024年1月時点の平均価格は2308円であったため、1643円値上がりしていることが分かります。米以外にも、パン類や乳製品などほかの食品類も値上がりしているため、家計に響くダメージは大きいといえるでしょう。
 

月に10kg消費した場合の費用はいくら?

月に10kgの米を消費した場合、ブレンド米とコシヒカリではどの程度価格に差が出るかを表1で比較します。ブレンド米、コシヒカリともに5kgの価格を参考にしています。
 
表1

10kg消費した場合の価格
ブレンド米 約6800円~約9400円
コシヒカリ(単一原料米) 約7900円

※筆者作成
 
ブレンド米よりもコシヒカリのほうが安いことがありますが、相場価格の中から一番安いブレンド米を購入する場合、コシヒカリとの差額は1100円程度であるため、年間で1万3200円程度の節約になるでしょう。
 

ブレンド米の種類によってはコシヒカリのほうが安い

最近では、味や品質を向上させるために作られたブレンド米が登場しています。
 
そのため、コシヒカリよりもブレンド米のほうが安いとは一概にはいえません。食費を抑えたいのであれば、少々味が落ちてしまう可能性もありますが、安価なブレンド米を選ぶといいでしょう。
 

出典

総務省 小売物価統計調査 / 小売物価統計調査(動向編)2025年1月
総務省 小売物価統計調査 / 小売物価統計調査(動向編)2024年1月
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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