40代で「年収500万円」になったので、婚活を始めたい! 子どもなしで「夫婦2人暮らし」なら、優雅に生活できる? 家計の収支を確認
配信日: 2025.04.01 更新日: 2025.04.02


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年収500万円になったら結婚したいと思える
結婚願望のある男性は、「収入を安定させてから結婚したい」と思う人が多いようです。
株式会社ネクストレベルの調査(2020年)によれば「何歳までに結婚したいか」という質問に対し、男性の回答は1位が「30歳まで」で32%、次いで「33歳以上」が24.1%でした。「なぜ、その年齢までに結婚したいか」の理由を記述式で尋ねたところ、「家計を支えるために収入を安定させたい」という傾向が見えました。
具体的に「年収いくらになったら結婚したい」のでしょうか。SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の「20代の金銭感覚についての意識調査2024」では「500万円あれば」が16.1%、「600万円あれば」が10.9%でした。
「夫婦のみ」世帯は増えている
40代で同年代と結婚する場合、「子どもをもうけずに夫婦でゆったり暮らそう」と考える人も多いでしょう。
子どもがいない「夫婦のみ世帯」は、近年増えています。令和2年の国勢調査によれば、「夫婦のみ世帯」は2020年で20.1%で、一般世帯の5分の1を占めています(図表1)。
図表1
令和2年国勢調査 人口等基本集計結果
年代が高い「夫婦のみの世帯」には「子どもが成人して別世帯となった」場合も含まれると考えられますが、20~40代の「夫婦のみ世帯」がないわけではありません。子どもを持たない共働きの夫婦をさす「DINKs」という言葉も少しずつ定着しています。
1人の家計と2人の家計
結婚すると家計はどのように変わるのか、単身世帯と2人世帯で比べてみましょう。総務省統計局の家計調査 家計収支編によれば、2024年の単身世帯における1ヶ月の収入と支出は表2のとおりです。
図表2
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2024年 より筆者作成
統計によると、単身世帯では、女性よりも男性のほうが収入は多い一方で支出は少なく、生活にゆとりがあります。家計の黒字額(経常収入から実支出を引いた差)が、女性の2倍以上あるのです。
しかも、男性は年齢相応に収入が上がっていく傾向にありますが、女性は年齢を重ねても男性ほど収入が上がりません。単身世帯の男女が結婚する場合、共働きであっても男性の収入が主な生活資金になるでしょう。
図表3
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2024年 より筆者作成
一方、2人世帯の収入と支出は、図表3のとおりです。2人世帯では「単身世帯の男女合計」に比べて収入も支出も少なくなっています。つまり、結婚しても「2人分の収入」は見込めないということです。
共働きであっても男性側から見れば「現在の2倍の貯蓄はできない」「現在の2倍の額を嗜好(しこう)品に費やせるわけではない」ということです。ただし、単身世帯の統計と2人以上の統計では条件が異なるため単純な比較はできません。
まとめ
「共働きすれば今よりさらに余裕がある生活を送れるはず」と考えるのは自然なことかもしれませんが、男性側からすると必ずしもかなうことではないようです。子どもを望まなくても、結婚することで男性側の金銭的負担が大きくなるかもしれません。
「優雅に生活」することはかなわなくても、支え合う相手とともに過ごすことはできます。目標の年収500万円を達成したのであれば、婚活で生涯を共に過ごす相手が見つかるとよいですね。
出典
総務省統計局 令和2年国勢調査 人口等基本集計
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2024年
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2024年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー