パックご飯と炊飯、コスパが良いのはどっち?1食あたりの費用で比較

配信日: 2025.04.02

この記事は約 4 分で読めます。
パックご飯と炊飯、コスパが良いのはどっち?1食あたりの費用で比較
一人暮らしの方や忙しい方にとってパックご飯は手軽で便利な存在ですが、毎日食べるとなるとコストパフォーマンスが気になります。この記事では、パックご飯と炊飯のコストを徹底比較し、手間や保存性の違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

1食あたりの費用【パックご飯】

パックご飯1食あたりの費用を計算してみましょう。例えば「アイリスオーヤマ 低温製法米 パックご飯 180グラム40食セット」は、2025年3月時点では4980円で、1食あたり124.5円です。
 
500W(消費電力1000W)の電子レンジで2分温める場合、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている電力料金単価「31円/kWh」で算出すると、1回温めるのに必要な電気代は0.93円となります。
 
したがって、パックご飯1食あたりのコストは約125円です。1ヶ月を30日間として、1日1回食べた場合には約3750円が必要です。
 

1食あたりの費用【炊飯】

農林水産省が発表したスーパーでの米の販売価格は、2025年2月17日時点で5キログラムあたり3939円でした。180グラム(約0.55合)のご飯を炊くためには82.5グラムほどの米が必要となるため、ご飯1食(180グラム)あたり約65円となります。
 
ジャー炊飯器(IH式、3合以上5.5合未満)の消費電力目安は、炊飯時には1回121.8Wh/回、保温時には13.9518W/hです。
 
電力料金単価「31円/kWh」から算出すると、炊飯は1回あたり約3.8円、保温には1時間あたり約0.04円が必要です。
 
これらを合計すると、ご飯180グラム分の炊飯コストは約69円です。1ヶ月を30日間として1日1回食べた場合には2070円ほどかかります。
 
米を研ぐときの水道代や洗うための洗剤代などを加味しても、炊飯のほうがコストを抑えられる可能性が高いことが分かります。
 

手間や保存性の比較

パックご飯の最大のメリットは、手軽に食べられたり、電子レンジで数分温めるだけで炊きたてのような温かいご飯を楽しめたりすることです。また、賞味期限が長く、12ヶ月以上保存できる商品もあるため、非常食としても活用できます。さらに、後片付けの手間も少なく、炊飯器を洗わなくても済みます。
 
一方で、ご飯を炊くには米を研ぐ作業や炊飯器の洗浄が必要なため、手間がかかるだけでなく、炊き上がるまでに30分程度の時間が必要です。
 
また、米の鮮度を考えると、精米してから1ヶ月ほどで食べきるのが理想とされており、長期保存には向きません。しかし、炊きたてのご飯はパックご飯にはないおいしさがあり、炊飯器の種類によっては保温機能やタイマー機能を活用することで、より便利に利用できるでしょう。
 
まとめて炊いて冷凍しておけば、必要なときに電子レンジで温めるだけでおいしく食べられるため、工夫次第で手間を減らすことも可能です。
 

ライフスタイルに合わせた選び方

パックご飯と炊飯ではどちらのコストパフォーマンスが良いかは、ライフスタイルによって異なります。
 
パックご飯は、一人暮らしで忙しい方や、自宅でご飯を食べる頻度が低い方に向いています。常温保存が可能で、キッチンスペースが限られている場合にも便利です。パックご飯を毎日食べるのであれば、添加物がないものを選ぶとより安心です。
 
一方の炊飯は、毎日ご飯を炊く必要がある家庭や、コストを重視する方に向いています。ただし、災害時や緊急時に備えてパックご飯を常備しておくのはいい選択でしょう。
 
ご飯を1杯だけ食べたいときにも重宝するため、うまく使い分けるのが理想的です。
 

ライフスタイルに合わせておいしいご飯を楽しもう

パックご飯と炊飯の費用を比較すると、パックご飯のほうがコストがかかります。しかし、パックご飯は忙しいときでも数分温めればすぐに食べられるメリットがあるため、忙しい方にはぴったりです。また、普段は炊飯している方も、長期間保存ができるパックご飯を備蓄しておけば、いざというときに役立つでしょう。
 
自身のライフスタイルに合わせて、おいしいご飯を楽しんでください。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
農林水産省 スーパーでの販売数量・価格の推移
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】
夫の家事への不安に関するアンケート FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集