1月の有効求人倍率が「1.26倍」に！現在社会人4年目で、求人数が増加しているなら転職したいのですが、転職活動では何を重視すべきなのでしょうか？

厚生労働省の発表によると、2025年1月の有効求人倍率は1.26倍となり、前月比0.01ポイント上昇しました。この数値は、求職者1人に対して1.26件の求人があることを示しており、転職希望者にとって有利な状況といえます。
 
しかし、転職を成功させるためには、求人の数だけでなく、自身のキャリアやライフスタイルに合った職場を見極めることが重要です。本記事では、転職活動で重視すべきポイントについて考えてみましょう。

転職理由の明確化が大切！ 20代のおよそ半数が「仕事内容」を重視

転職活動を始める前に、まず自身の転職理由を明確にすることが重要です。ある調査では、20代の転職希望者の75.2％が、就職活動時と比べて企業選びの視点に変化があったと回答しています。
 
特に、「仕事内容」を重視する傾向が強く、次いで「自分自身の今後のキャリアビジョン」を重視する人が多いことが分かりました。このように、自身のキャリアやスキルを生かせる仕事内容を選ぶことが、転職後の満足度に直結するでしょう。
 

転職で収入アップ！ 転職で年収増加を実現するために

転職の大きな動機のひとつとして、「収入アップ」が挙げられます。実際、株式会社マイナビの「転職による年収アップの実態調査」によれば、転職者の約4割が転職によって年収が上がったと回答しています。しかし、年収アップを実現するためには、以下の点に注意が必要です。

●スキルや資格の取得で市場価値を高める
●年収が高い業界・業種を選ぶ
●転職エージェントを活用する

専門的なスキルや資格を取得すれば、市場価値が高まり、高年収の企業への転職が可能になるでしょう。また、業界によって平均年収には差があり、特に金融、総合商社、IT・通信などの業界は高収入が期待できます。これらの分野への転職を検討すると、収入アップの可能性が高まるでしょう。
 
その他には、転職エージェントを利用することも年収アップには有効です。非公開求人の紹介や年収交渉のサポートを受けられ、高年収の企業と出会いやすくなります。
 
これらの戦略を組み合わせれば、転職による収入アップが期待できます。ただし、年収だけでなく、仕事内容や働き方、企業文化も考慮し、最適なキャリアを築くことが重要です。
 

福利厚生や働き方の柔軟性をチェック

近年、ワーク・ライフ・バランスを重視する傾向が強まっています。転職先を選ぶ際には、以下の点を確認することが重要です。

●福利厚生：育児・介護休暇、健康保険、退職金制度の充実度など
●働き方の柔軟性：テレワークの可否、フレックスタイム制度の有無など
●職場環境：残業時間の実態や有給休暇の取得率など

これらの要素は、長期的なキャリア形成や生活の質に大きく影響します。転職先の企業文化や制度を事前に調査し、自身のライフスタイルに合った環境を選ぶことが大切です。
 

自己分析と情報収集で理想の転職を実現しよう

有効求人倍率の上昇は、転職希望者にとって追い風となりますが、数多くの求人情報の中から最適な職場を見つけるためには、自己分析と情報収集が不可欠です。自身の転職理由や重視する条件を明確にし、各企業の情報を丁寧に収集することで、満足度の高い転職を実現できるでしょう。
 
また、転職エージェントやキャリアコンサルタントの活用も、有益な情報やアドバイスを得る手段として有効です。転職活動は1人で悩まず、専門家の力を借りながら進めることで、より良い結果を導くことが期待できます。
 

出典

厚生労働省 一般職業紹介状況(令和7年1月分)について
株式会社マイナビ マイナビ転職 キャリアトレンド研究所 転職で年収アップした人は4割。30代の約5人に1人は100万円以上の年収アップに成功
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー