毎週スーパーで「アルカリイオン水」をくんでいます。飲料や炊飯に使うと、どれくらいの節約効果があるのでしょうか?
配信日: 2025.04.07 更新日: 2025.04.08

アルカリイオン水は、飲み水やお茶を沸かすとき、炊飯にも使えますが、スーパーマーケットでアルカリイオン水を無料でもらうと、どれほどの節約効果があるのでしょうか?
本記事では、スーパーマーケットでのアルカリイオン水提供を無料で利用する場合、家庭での活用方法と金銭的メリットについて説明します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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アルカリイオン水とは? スーパーで無料提供される理由
アルカリイオン水とは、水道水をアルカリイオン整水器で電気分解し、pH9~10程度の弱アルカリ性に調整された飲用可能な電解水です。
不純物は浄水過程で除去されますが、カルシウムなどのミネラル成分が増加しています。アルカリイオン水はカルキ臭が少なく、口当たりがまろやかなため、飲用や炊飯、お茶やコーヒーをいれる際に好まれる傾向があります。
多くのスーパーでは、浄水装置メーカーと提携し、サービスの一環としてこの水を無料で提供しています。これにより、顧客満足度を向上させる目的があります。
初回に専用のポリタンク(3〜10リットル)を購入する必要がある場合が多いですが、その後は何度でも無料で水をくむことができます。実質的に無料の飲料水として活用できるため、節約を意識する家庭にはうれしいサービスといえるでしょう。
飲料水として使う場合の節約額
まずは、日常の「飲み水」として使った場合のコストを比較してみます。
市販のミネラルウォーターは、2リットルペットボトルでおおよそ100円前後が相場です。例えば、1日あたり2リットルの水を消費する家庭なら、30日で60リットル。ミネラルウォーターで賄うと月3000円、年間で3万6000円ほどの出費になります。
一方、スーパーのアルカリイオン水を利用すれば、この金額がまるごと節約できます。専用ボトル代が初期費用としてかかりますが、500〜1000円程度です。頻繁に利用することで初期費用を早期に回収できます。
また、冷蔵庫に保管しておけば、飲みたいときにすぐ使え、買い置きのペットボトルの保管スペースも不要になるのもメリットです。
炊飯や調理に使うとどうなる?
次に、炊飯や料理用の水として使った場合を見てみましょう。
お米1合(約150グラム)を炊くのに、必要な水はおよそ200ミリリットルです。1日2合炊く家庭であれば、1日400ミリリットル、1ヶ月で12リットルの水を炊飯に使っている計算になります。
これに加えて、みそ汁やスープ、煮物などの調理にも水は欠かせません。ざっくり見積もって、調理全体で月20リットルほど使うとしましょう。
市販のミネラルウォーターを、2リットルペットボトルで1本100円とした場合は1000円です。つまり、飲料+調理での合計節約額は月4000円近く、年間で約4万8000円に達します。
もちろん、調理にわざわざ高価な水を使う人は多くはないかもしれませんが、アルカリイオン水や軟水を使うことでご飯が柔らかくふっくらと炊き上がり、お米本来の甘みやうま味が引き立つとの声もあります。味にこだわる人にとっては、十分活用の価値があるでしょう。
アルカリイオン水を使う際の注意点
節約効果の高いアルカリイオン水ですが、いくつか注意点もあります。
まず、水の鮮度です。アルカリイオン水は塩素などの保存料が含まれていないため、開封後は冷蔵庫で保管し、2〜3日以内に使い切ることが推奨されています。多くのスーパーでは、「2日以内に使用」などと明記していることもあります。
また、専用ボトルの衛生管理も大切です。こまめに洗浄しないと、雑菌が繁殖する恐れがあります。ボトルの洗浄には中性洗剤を使用し、定期的に漂白や煮沸消毒を行うことで衛生状態を保つことが推奨されています。
さらに、水の運搬の手間も考慮する必要があります。10リットルの水は重さにして約10キログラムとなり、自転車や徒歩での持ち運ぶ場合には負担となる可能性があります。
そのため運搬方法や頻度を工夫し、無理のなく利用することが大切です。
無理のない範囲で「無料の水」を活用しよう
毎週アルカリイオン水をくみに行くのは、一見すると地味な習慣かもしれませんが、実はかなり賢い節約術でもあります。
飲料水や炊飯・料理に使えば、月々の水代が大きく浮き、結果として年間5万円近い支出がカットできる可能性もあります。専用ボトルの手入れや運搬の手間を考慮しつつも、できる範囲で活用する価値は十分にあるといえるでしょう。
節約効果を最大化するには、無理なく継続的にスーパーの無料給水サービスを利用することが重要です。利用する頻度や水量は、各家庭のライフスタイルに合わせて調整するとよいでしょう。
※2025/4/8 記事を一部修正いたしました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー