教習所の料金も値上げ! 免許を取るためにいくらくらいかかる?
配信日: 2025.04.07


執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
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免許取得にかかる費用の目安
まず、免許取得にかかる費用の一般的な相場を把握しておきましょう。免許取得にかかる費用は、地域や教習所の方針によって異なります。事前に比較検討することが大切です。参考価格をあげておきます。
自動車教習所(通学の場合):25万円~35万円
合宿免許:20万円~30万円
一発試験(試験場で直接受験):10万円前後
ただし、一発試験は合格率が低いため複数回の受験が必要な場合が多いようです。
そのほか追加費用として、再試験代、補習費、交通費などが必要になります。おおむね1万円~5万円くらいかかるようです。
免許取得費用の捻出方法
免許取得のためには、まとまった費用を用意する必要があることが改めて確認できました。免許取得に限らず、まとまった費用を用意するために意識しておくべき心がけを確認しましょう。
まずは、「いつまでに、いくら貯めるのか」を明確にすることです。
1. 目標額を設定し、計画的に貯金する
例:1年後に30万円を貯める場合、漠然と1年後と設定するよりも、時間軸を短くしたほうがイメージしやすくなります。
毎月の貯金額:30万円 ÷ 12ヶ月 = 約2.5万円
毎週の貯金額:30万円 ÷ 52週間 = 約5770円
このように分解すると、日々の節約目標も立てやすくなります。
2. 家計の支出を見直す
次に日ごろの家計運営を改善します。以下の4つが改善しやすいポイントでしょう。
(1) 通信費の見直し
SIMの見直しなどで月額5000円以上の節約ができる場合もあります。
(2) サブスクの見直し
不要なサブスクリプションサービスはないでしょうか。3ヶ月以上利用していない場合は解約を検討できるでしょう。例えば、月額2000円の非利用サブスクが3つあったとして、解約すれば年間7万2000円の節約になります。
(3) 外食費の削減
週1回3000円の外食をやめれば、年間約15万円の貯蓄が可能になります。
(4) 電気・ガス代の見直し
長年、そのままにしている契約プランを見直してみましょう。節電・節水の習慣も併せれば年間で1万円以上の節約が可能です。
3. 副収入を活用する
貯金が難しい場合は、副収入を活用するのも有効な方法です。
(1) フリーランスの仕事
最近ではフリーランスの仕事マッチングサイトも増えています。ライティング、デザイン、翻訳など自分に合ったタスクを選んでみてはどうでしょう。
(2) フリマアプリで不用品の売却
大掃除や衣替えの時期に出た不用品をフリマアプリで売却すると、ずっと眠っていたものに高値がつくケースもあります。家の整理整頓もできるのでおすすめです。
(3) ポイ活やキャッシュバックキャンペーンの活用
よく利用するショッピングサイトやお店で貯めたポイントで買い物をする、キャッシュバックを利用してお得に買い物をするといった利用も試してみましょう。
収支のバランスを取る方法
日常生活に支障をきたすことなく、免許取得費用などまとまった費用を捻出するためには、「固定費の削減」「変動費のコントロール」「支出の優先順位付け」が重要です。
■固定費の削減
家賃、通信費、保険料などの固定費を一度見直すことで、長期的に支出を抑えられます。前述したような支出項目を併せて確認しましょう。
■変動費のコントロール
日々の買い物や趣味への支出を抑え、無理のない範囲で節約を心がけましょう。
■支出の優先順位を決める
「今、本当に必要な支出か?」を考え、優先順位の低いものは後回しにする習慣をつけることが大切です。
効率よく免許を取得するための工夫
<合宿免許を活用する>
通学よりも短期間で取得でき、費用も低く抑えられます。
<自治体の補助金制度を活用する>
地域によっては免許取得の助成金が出る場合がありますので、確認するとよいでしょう。
<学割やキャンペーンを利用する>
学生向け割引が適用される教習所を選ぶ
まとめ
免許取得にはまとまったお金が必要ですが、計画的に貯金をし、支出を見直すことで無理なく準備することが可能です。特に、家計の固定費を見直し、少額でもコツコツと積み立てることが重要です。
今回紹介した方法を参考に、無理のない範囲で計画的に進めましょう。
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者