「くしゃみ地獄」から抜け出したい!「花粉対策」として「空気清浄機」の購入を検討しているのですが、24時間稼働させた場合、月の「電気代」はどれくらいかかりますか?
配信日: 2025.04.09

室内の花粉対策として、空気清浄機の購入を検討する人もいるかもしれません。しかし、常に稼働させた場合、電気代がいくらぐらいかかるのか心配になることもあるでしょう。
そこで本記事では、空気清浄機の花粉対策としての有効性や24時間稼働させた場合にかかる電気代、電気代を節約する方法について、詳しく紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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空気清浄機は花粉対策として有効?
空気清浄機といえば、においやホコリなどを除去して空気をきれいにする効果があることで知られていますが、花粉対策としても有効なのか疑問に思う人もいるでしょう。
公益社団法人東京電気管理技術者協会によると、空気清浄機はタイプや使い方によっては花粉対策としても有効であるとされています。
家庭用空気清浄機の多くは「ファン集じん式」が採用されているようです。これは、ファンを利用して吸い込んだ空気から花粉やホコリをエアフィルターで集め、きれいになった空気を吹き出す仕組みです。
このエアフィルターには0.3マイクロメートルの大きさの粒子を集じんできる「HEPAフィルター」が使用されている場合が多く、10~30マイクロメートル程度の大きさの花粉をほぼ確実に集じんすることが可能と考えられています。
そのため、花粉対策として空気清浄機を購入する際は、タイプやフィルターの種類をよく確認するとよいでしょう。
空気清浄機を24時間稼働させた場合の電気代
空気清浄機の電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×料金単価(円/キロワットアワー)」で計算できます。消費電力は商品カタログや取扱説明書に記載されているものを、料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている「31円/キロワットアワー」を使用して計算します。
例えば、消費電力が強運転で73ワット、中運転で14ワットの空気清浄機を24時間稼働させた場合の電気代は、以下の通りです。
0.073キロワット×24時間×31円/キロワットアワー=約54円
0.014キロワット×24時間×31円/キロワットアワー=約10円
1ヶ月(30日間)に換算すると、強運転の場合は約1620円、中運転の場合は約300円の電気代がかかる計算になります。
空気清浄機の節約方法
花粉対策として空気清浄機を購入するのであれば、センサー機能付きの製品を選ぶことをおすすめします。空気が汚れているとセンサーが自動で感知し、強運転に切り替えてくれるので、無駄な電力を消費せずに済む可能性があります。
そのほかにも、必要に応じて風量を切り替える「エコモード」や「省エネモード」が搭載されているか確認して選ぶとよいでしょう。
購入後は、使用しないときはコンセントを抜くようにしたり、こまめに手入れをして余分な消費電力が発生しないようにしたりすると節約効果を得られる可能性があります。
24時間稼働させると強運転で月約1620円、弱運転で月約300円の電気代がかかる場合もある
空気清浄機のタイプや採用されているフィルターの種類によっては、花粉対策として有効であることが分かっています。
しかし、24時間稼働させておくとなると「電気代が気になる」という人もいるでしょう。使用する製品などにもよりますが、空気清浄機を強運転で24時間稼働させた場合の1ヶ月の電気代は約1620円、弱運転の場合は約300円の電気代がかかる場合もあるようです。
電気代を少しでも節約するために、センサー機能やエコモードが搭載された製品を選ぶことや、こまめな手入れをして余分な消費電力が発生しないようにすることをおすすめします。
出典
公益社団法人東京電気管理技術者協会 電気安全に関するQ&A
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー