夫婦二人暮らしの食費が「8万円」と伝えたら、友人に「高すぎない?」と言われてしまいました……。相場はどの程度なのでしょうか?
配信日: 2025.04.09

また、平均結果と比較してどの項目が多いか調べることもよいでしょう。そこで今回は、二人暮らしの平均食費や、買い物のコツなどについてご紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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二人暮らしの平均食費はいくらくらい?
総務省統計局の「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」によると、2024年時点で世帯主が60歳未満、かつ世帯人数が2人の場合の平均食料費は1ヶ月で7万5254円でした。平均結果と比べると、月に8万円は少し高い可能性があるといえるでしょう。
もし平均よりも食費が高いときは、普段の買い物でどの項目にお金をかけているかを確認するのがおすすめです。同資料では、食料の項目ごとの平均月額も公表されており、以下のようになっています。
●穀類(米やパンなど):5490円
●魚介類:3831円
●肉類:5982円
●乳卵類(牛乳や卵など):2919円
●野菜・海藻:6768円
●果物:1958円
●油脂・調味料:3207円
●菓子類:6315円
●調理食品:1万1180円
●飲料:5285円
●酒類:3848円
●外食:1万8470円
例えば、1ヶ月の外食費が2万円を超えているようであれば、平均よりも多いので、外食回数を減らすなどの対策が必要だと考えられます。比較するために、買い物をしたときのレシートはとっておき、ファイルやメモでまとめておくとよいでしょう。
毎日スーパーで買い物をしても必ずしも出費が多くなるとは限らない
食費をおさえるためのポイントとして、「毎日買い物をせずまとめ買いをする」と聞いたことがある人もいるでしょう。しかし、必ずしも毎日スーパーで買っているからといって支出が増えるわけではないと考えられます。
生活スタイルによって、向いている買い物の仕方が異なるためです。例えば材料をそろえて料理をする家庭の場合は、まとめ買いのほうが食材を安く入手できる可能性があるでしょう。
しかし、料理をする時間があまり作れず総菜を頻繁に購入するなら、毎日購入したほうが結果として安くなるケースがあります。
総菜は食材より賞味期限が短い傾向があるため、早く消費しなければなりません。そのため、まとめ買いをしてもさまざまな事情で購入した総菜を食べられなければ、廃棄することになり食費が無駄になる場合があります。
一方で、毎日安くなった総菜をその日必要な量だけ購入すれば、食費は無駄にならず節約にもつながる可能性があります。
出費をおさえながら買い物をするコツ
できるだけ食費をおさえながら買い物をするには、先に説明したように生活スタイルに合った方法を見つけることが大切です。
加えて、行きつけにするスーパーを自宅から通える範囲で2つほど見つけておくと、安い日に応じて場所を選べることもあるでしょう。徒歩や自転車での移動圏内であれば、車のガソリン代もかかりません。
ただし、まとめ買いをする生活スタイルが合っている場合は、多少遠くても問題ないといえるでしょう。買い物の回数が少なくなり、ガソリン代もあまりかからないと考えられるためです。
まとめ買いや毎日の買い物どちらにも共通するコツとして、その日に必要なものや量をリストアップしておくことです。メモにしておくと、不要な買い物を避けられる可能性があります。
毎日買う生活スタイルのときは、特売品を狙うとして何品買うのか、追加で必要な調味料がないかなどを前日に確認しておくとよいでしょう。
1ヶ月の平均食費と比較すると高いといえる
総務省統計局の資料によると、60歳未満が世帯主で2人の世帯では、1ヶ月の平均食料費は7万5254円です。食費が8万円の場合、平均よりも5000円程度高い結果になります。平均程度に食費をおさえたいときは、項目別の平均費用も確認するとよいでしょう。
なお、節約をするために必ずしもまとめ買いをすればよいわけではなく、生活スタイルによっては毎日買ったほうがお得なケースもあります。コツをおさえながら、自分たちに合った方法で食費を節約してみましょう。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2024年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー