毎日「半身浴」しています。湯船の半分までしかお湯をためないならそれほど水道光熱費は高くならないですよね?
配信日: 2025.04.10

「シャワーのみで済ませるよりはコストがかかるが、全身浴に比べると節約になるはず」という理由で毎日半身浴している人もいるかもしれません。
本記事では、半身浴にかかる水道光熱費を計算するとともに、節約ポイントもご紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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湯船に半量お湯を張った場合の水道光熱費
湯船にお湯をためる際には、水道代とガス代がかかります。
東京都水道局によると、1リットルあたりの水道水単価は0.24円です。一般的なサイズの浴槽には約200リットルの水が入るといわれているため、普通に湯船に浸かる場合にかかる水道代は「200リットル×0.24円=48円」となります。今回の事例では「半身浴」ということなので、水量を半分の100リットルとして計算すると、約24円の水道代がかかる計算です。
ガス代については、水からお湯にする際に温度が何度上昇するかによって変わってきます。「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価」の計算式に当てはめて、以下の条件で計算してみましょう。
・水温を15度から40度に上昇させる
・熱交換率:80%
・発熱量(都市ガス):都市ガスの発熱量:1万750キロカロリー
・ガス単位料金:153.24円/立方メートル
水量は100リットルなので、ガス代は約45円となります。
湯船に100リットルのお湯をためるためにかかる水道代とガス代の合計は、約69円です。
湯船にお湯をためる以外にかかるコスト
半身浴の場合は通常の入浴よりお湯に浸かっている時間が長くなる可能性があるため、途中で冷めたお湯を温め直すことになるかもしれません。
自動保温に設定しておけば、お湯の温度が下がると自動的に追い炊きをして温めてくれます。例えば、半身浴をしている間に1回だけ自動保温が作動し、1度下がったお湯を温め直すと仮定した場合、約2円のガス代がかかります。
また、シャワーで体や髪の毛を洗う際にかかる費用もプラスしなければなりません。東京都水道局によると、シャワーを3分間流しっぱなしにした場合の水の使用量は約36リットルということです。半身浴のほかに5分間シャワーを使用したとすると、水道代とガス代あわせて約41円かかります。
湯船にお湯をためるのにかかる費用や自動保温にかかる費用と合計すると、約112円になります。毎日半身浴とシャワーをした場合、1ヶ月(30日)で約3360円の水道光熱費がかかる計算です。
お風呂の水道光熱費を節約するには?
半身浴なら通常の入浴より使用するお湯の量が少ないため、水道光熱費の節約になるはずです。38~40度のぬるめのお湯に20~30分ほどゆっくりと浸かり、体の芯までしっかり温めましょう。
そのほかにも、シャワーを出しっぱなしにしない、節水タイプのシャワーヘッドに交換する、湯船にお湯をためたらすぐ入浴するなど、お風呂の水道光熱費を節約するためのポイントにはさまざまなものがあります。
また、浴室内にカビが生えてしまうと、落とすために時間をかけて掃除をしなければならなくなる可能性もあります。そうなると余分な水道光熱費がかかってしまうため、普段からしっかり掃除や換気をしてカビが生えないよう注意しましょう。
「毎日半身浴」+「シャワー5分」だと1ヶ月に約3360円の水道光熱費がかかる場合もある
半身浴は「毎日湯船に浸かりたいが、水道光熱費は節約したい」という人にもおすすめの入浴方法といえるでしょう。
湯船にためるお湯の量が約半分で済むため、普通に入浴するより水道光熱費は安く済むはずです。例えば、毎日半身浴をしてシャワーを5分浴びた場合の水道光熱費は、1ヶ月に約3360円という例もあります。
ほかにも、節水タイプのシャワーヘッドに交換したり、お湯が冷めないうちに入浴したりすることで水道光熱費を節約できる可能性があるので、チェックしてみるとよいでしょう。
出典
東京都水道局 水道のご使用について 水の上手な使い方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー