私はお酒が弱く、飲めないのに会社の飲み会で毎回「4000円以上」払うのが正直キツいです…。「自分の分だけ払う」のはやっぱり非常識でしょうか?
配信日: 2025.04.12

社員同士の親睦が深まる、普段の仕事では話せないプライベートな話をできるなどの理由から、定期的に飲み会を開いている職場も多いようです。
しかし、最近の若者を中心に飲み会に対する意識が変化しています。例えば、お酒に弱く飲めないのに他の人と同じ会費を払うのは不公平などといった考え方です。本記事ではそんな職場での飲み会の実情について解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1回あたりの飲み代は「平均4237円」
飲み会での飲食は単価の高い単品メニューを頼んだり、コースを頼んだり、お酒を多く飲んだりすることから、一般的な食事よりも高額になる傾向があります。
株式会社大黒屋が実施した20~50代の社会人男女1000人に対するアンケート調査によると、1回あたりの飲み代の平均は4237円でした。世代ごとに飲み代の平均値を見ると、20代が4202円、30代が4222円、40代が4265円、50代が4259円と、ほぼ差はありません。おおむね4200円台になっていることから年代による大きな差はないようです。
また、飲み会への参加頻度は平均で年間17回とされていることから、年間では7万2029円となります。この金額を12ヶ月で割ると、1ヶ月あたり約6000円が飲み会の費用として使われている計算になります。
飲み代の分配は「参加者全員で均等に割り勘」が多数
飲み代の分配方法としては、参加者全員で均等に割り勘にする方法、年齢や役職、男女で傾斜をつける方法などがあります。
前述の株式会社大黒屋の調査によると、飲み代の分配は「参加者全員で均等に割り勘」にするのが664票、「年齢・役職などで傾斜をつける」が330票、「男女で金額を変える」が187票、「お酒を飲まない人は少なめに設定」が166票でした。つまり、人によって金額を変える場合よりも、全員で割り勘にする場合のほうがずっと多いようです。
なお、今回の事例における「個々が飲食した分だけを支払う」は62票と、少数派であることが分かります。
そもそも社会人の「半数以上」が職場の飲み会に「参加したくない」と回答
株式会社識学の「“飲みにケーション”に関する調査」によると、職場の飲み会に「参加したくない」と回答した人が半数以上の50.7%になりました。
理由としては、「勤務時間以外で会社の人と飲んだり食べたりしたくないから」や「お酒が飲めない人は楽しめないから」、「お金がかかるから」といった回答もありました。会費がネックとなっている方も一定数いるようです。
まとめ
最近は若年層のお酒離れが目立つようになってきており、自然と飲み会離れも目立つようになってきているといわれています。飲み会は普段の仕事では話せないことをフランクに話せるなど、メリットも多いのですが、飲み会に参加したくない人にはその人なりの理由があるようです。
今回参照したアンケート調査によれば、飲み代の分配は「参加者全員で均等に割り勘にする」が多数派で、「個々が飲食した分だけを支払う」は少数派であることが分かりました。
飲み会の会費を支払うことが厳しい場合は、事前に幹事や上司に相談するなどして、無理のない範囲で参加することをおすすめします。
出典
株式会社大黒屋 大黒屋マネーガイド「1回の飲み代の平均は4,237円!1,000人調査の結果」
株式会社識学 【“飲みにケーション”に関する調査】職場の“飲み会”に参加したくない 50.7%
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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