魚の缶詰もいつの間にか値上がりしてる?「10年前」「20年前」との価格の変動はどのくらい?

配信日: 2025.04.13

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魚の缶詰もいつの間にか値上がりしてる?「10年前」「20年前」との価格の変動はどのくらい?
物価上昇により、スーパーなどで見かけるさまざまな商品がいつの間にか値上がりしていることに気づく人もいるでしょう。普段あまり意識することがなくても、10年前や20年前と比べると「値段がまったく違う」ということもあるかもしれません。
 
本記事では、魚の缶詰の価格変動をご紹介するとともに、価格が上昇している背景や、物価上昇により家計の負担が大きくなった場合の節約方法についてもまとめています。
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魚の缶詰の価格変動

総務省統計局の「2025年小売物価統計調査(動向編)」によると、東京都区部における2月の「魚介缶詰」の平均価格は156円です。
 
10年前と20年前の同月の平均価格はいくらだったのか、確認してみましょう。2015年と2005年の同調査では調査品目が「まぐろ缶詰」になっており、東京都区部における平均価格は表1のように変動しています。
 
表1

2025年2月 2015年2月 2005年2月
平均価格 156円 123円 164円

出典:総務省統計局「小売物価統計調査(動向編)(2005年/2015年/2025年)」を基に筆者作成
 
2025年2月の156円と比較すると、20年前は8円高かったようですが、10年前は30円以上安かったことが分かります。この10年で価格が上昇した理由にはどのようなものがあるのか、確認してみましょう。
 

魚の缶詰の価格はなぜ上昇しているのか?

魚の缶詰の価格が上昇している原因のひとつに、不漁が挙げられているようです。海面上昇や海水温度の上昇などにより魚の生育環境が変化し、漁獲量が減少していることが考えられます。
 
漁獲量が減少しているにもかかわらず、世界人口の増加に伴って魚の需要が増加しているため、供給が需要に追いつかなくなっているのでしょう。また、原油価格の高騰が続いており、物流費や包装資材費、燃料費が上昇していることも価格上昇の原因といわれています。
 

物価上昇に対応するための節約術

スーパーなどで買い物をしていると、魚の缶詰のほかにも値上がりしている商品があることに気づくことも多いかもしれません。物価高への対策として家庭でできる節約術にはどのようなものがあるか、ご紹介します。
 
まず、消費支出の中でも大きな割合を占める食費を節約するために、以下のような方法を試してみるとよいでしょう。


・自炊を心がける
・1週間分の献立を考えてから買い物へ行く
・商品が割引される時間帯に買い物を済ませる
・食材のまとめ買いをする
・安く購入できる旬の食材を選ぶ
・余った食材は冷凍保存する

そのほか、光熱費を節約するために家電製品の使い方も見直しましょう。例えば、エアコンの温度設定を調整する、照明の明るさを下げる、冷蔵庫に食品を詰め過ぎないなどの方法で電気代を節約できる可能性があります。
 
また、圧力鍋を使うことで調理時間を短くしたり、お風呂の追い炊きの回数を減らしたりすることで、ガス代の節約にもなるでしょう。無理なくできる範囲で、自分にあった節約方法を実践してみることをおすすめします。
 

平均価格は20年前は今より8円高かったが、10年前は30円以上安かった

物価上昇によりさまざまな商品が値上がりしていますが、魚の缶詰も10年前には今より30円以上安かったようです。
 
しかし、20年前は今より少し平均価格が高かったこともあるようなので、さまざまな要因により価格は変動すると考えられます。魚の缶詰の場合は、漁獲量の減少や原油価格の高騰などが値上がりの原因といわれているようです。
 
さまざまな商品が値上がりしたことで家計に影響が出ている場合は、家庭でできる節約術をチェックしてみるとよいでしょう。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 統計表1 主要品目の都市別小売価格【2025年2月】 「1001 うるち米(単一原料米,「コシヒカリ」)」~「2183 学校給食(中学校)」
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 統計表1 主要品目の都市別小売価格【2015年2月】 「1001うるち米(単一原料米,「コシヒカリ」)」~「2183学校給食費(中学校)」
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 統計表1 主要品目の都市別小売価格【2005年2月】 「1001うるち米」~「4322ガラスコップ」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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