【2025年3月】食品で値上げする分野TOP3!「22%」の値上げ率となる項目は!?

配信日: 2025.04.15

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【2025年3月】食品で値上げする分野TOP3!「22%」の値上げ率となる項目は!?
値上げのニュースが続く昨今。株式会社帝国データバンクは2025年3月以降に値上げする食品についての動向や見通しについての分析を公表しました。今回値上げするのはどの食品か、気になる方も多いでしょう。
 
そこで本記事では、2025年3月以降に値上げする食品についてご紹介します。値上げの要因についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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2025年3月の飲食料品値上げは合計2343品目に

株式会社帝国データバンクが調査分析した「『食品主要195社』価格改定動向調査(2025年3月)」によると、2025年3月の飲食料品値上げは、合計で2343品目となりました。
 
食品分野別の値上げ品目数(2024年・2025年)を表1にまとめました。
 
表1

2025年 2024年
食品分野別 品目数(判明分) 値上げ率 うち3月品目数 1~12月品目数
加工食品 2947 16% 1381 5757
調味料 3240 14% 4 1715
酒類・飲料 2077 22% 534 2652
菓子 630 20% 140 1307
乳製品 587 7% 284 392
パン 1227 5% 0 108
原材料 89 6% 0 589
合計 1万797 16% 2343 1万2520

出典:株式会社帝国データバンク「『食品主要195社』価格改定動向調査(2025年3月)」を基に筆者作成
 
食品分野別では、冷凍食品などの「加工食品」が最多の1381品目です。次いで「酒類・飲料」、「乳製品」と続きます。2025年を通しての累計品目数は8月までの公表分で、すでに1万品目を突破し、前年よりも4ヶ月早いペースとなっており、飲食料品における値上げの勢いは、前年に比べて大幅に強まっています。
 
値上げ率トップ3は、「酒類・飲料」が22%、次いで「菓子」が20%、「加工食品」が16%です。
 

値上げの背景にあるもの

値上げの要因としては、原材料価格の上昇が大きな割合を占める一方で、人件費や物流費といった「サービス」価格の上昇による影響も拡大しています。同調査によれば、2025年の値上げ要因の中でも特に大きいのは「原材料高」で98.0%に達し、集計開始以来最も高い水準となりました。
 
また、トラックドライバーの時間外労働規制などの影響で輸送コストが増加し、それが価格に反映された「物流費」由来の値上げは80.9%を占め、集計開始以降初めて8割に達しています。
 
最低賃金の引き上げや定期昇給などの影響を受けた「人件費」由来の値上げも全体の43.5%におよびました。なお、厚生労働省によれば、最低賃金は令和6年に引き上げられ、全国加重平均額は1055円と、前年の平均額より51円アップしています。
 
さらに、光熱費の上昇などを反映した「エネルギー」(61.3%)は前年をわずかに上回り、「円安」(13.5%)は前年から10%以上低下しています。
 

値上げに対してできることは?

飲食料品の値上げには、まとめ買いをして冷凍保存をしたり、安い店を探したりすることが有効な節約方法として考えられます。
 
生鮮食品は価格変動が大きいといわれているため、安い時期に多めに購入し冷凍保存しておけば節約につながるでしょう。ただし、生で食べたい野菜など、冷凍保存に向かない食材もあるので注意が必要です。
 
また、食料品は店舗により価格が異なることがよくあります。いつも購入する店舗以外でも買い物をするようにすれば、店舗ごとの価格差に気づけるでしょう。その習慣を付けておくと、安い商品に気づきやすくなるはずです。
 

値上げする商品は「加工食品」「酒類・飲料」や「乳製品」など。できることから節約しましょう

2025年3月における飲食料品の値上げ品目数トップ3の分野は、「加工食品」「酒類・飲料」「乳製品」です。また、年間の値上げ率が高いのは「酒類・飲料」で22%でした。
 
値上げの背景には、原材料価格の上昇のほか人件費や物流費など、さまざまな要因が影響していますが、特に「原材料高」は集計開始以来最も高い水準です。
 
安い時期に購入した食材を冷凍保存したり、複数の店舗を比較して価格の違いを把握したりすることが、節約につながるでしょう。
 

出典

株式会社帝国データバンク 「食品主要195社」価格改定動向調査―2025年3月
厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧 令和6年度地域別最低賃金改定状況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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