ママ友から「電気圧力鍋は時間とお金を節約できる」と聞きました。最近「電気代」が高いので「ガス調理」のほうが安いと思うのですが、実際どちらが節約できるのでしょうか?

配信日: 2025.04.12

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ママ友から「電気圧力鍋は時間とお金を節約できる」と聞きました。最近「電気代」が高いので「ガス調理」のほうが安いと思うのですが、実際どちらが節約できるのでしょうか?
「電気圧力鍋は、とても便利でお金も節約できる!」という話を耳にしたことはありませんか? 実際、料理を時短できるアイテムとして人気が高いのですが、近年電気代が高騰していることから、「便利だけど、ガス調理のほうが安いのでは?」と気になっている人もいるのではないでしょうか。
 
本記事では、電気圧力鍋とガス調理ではどちらのほうがコストはかかるのか、詳しく解説します。電気圧力鍋が向いている人の特徴も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
FINANCIAL FIELD編集部

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電気圧力鍋とは?

電気圧力鍋は、電気を使った自動調理鍋のことです。電気の力で鍋を高圧にし、調理を行います。例えば、カレー、シチューといった煮込み料理や、チャーハン、低温料理なども調理可能です。
 
電気圧力鍋は、スイッチを押すだけで、火加減の調節なども必要なく安全に調理が進められます。また、時短で調理ができるのも電気圧力鍋の大きな魅力です。
 

電気圧力鍋とガス調理ではどちらのほうがコストはかかるの?

魅力的な電気圧力鍋ですが、ガス調理と比較するとどちらのほうがコストはかかるのでしょうか?
 
電気圧力鍋、ガス調理、それぞれのコストを見ていきましょう。
 

電気圧力鍋のコスト

今回はカレーを作る場合、調理時間1時間を想定します。
 
電気圧力鍋の使用にかかる電気代は、「消費電力(キロワットアワー)×使用時間×電気代単価(円/キロワットアワー)」で計算可能です。
 
消費電力は、電気圧力鍋のベーシックなモデルに多い800ワットとします。電気代は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている目安単価、「1キロワットアワーあたり31円」を用います。
 
これらを計算式に当てはめると、1日に1回、電気圧力鍋でカレーを作る場合のコストは「0.8キロワットアワー×1時間×31円/キロワットアワー=約25円」です。仮に、毎日同じ時間使うとすると1ヶ月(30日)で750円程度かかります。
 

ガス調理のコスト

こちらも、1時間でカレーを作る場合を想定します。
 
ガス代は、「ガスコンロの火力(キロワット)×発熱量3.6(メガジュール/時間)×時間÷ガスの発熱量(メガジュール/立方メートル)×ガス単位料金」で計算可能です。
 
そして、火力はリンナイの標準バーナー2.97キロワット、ガスの発熱量は45メガジュール/立方メートル(都市ガス)、ガスの単位料金は130.46円/立方メートル(東京ガス)だと仮定します。
 
計算すると、1日に1回ガス調理でカレーを作る場合のガス代は「2.97キロワット×3.6メガジュール/時間×1時間÷45メガジュール/立方メートル×130.46円/立方メートル=約31円」です。仮に、毎日同じ時間使うとすると1ヶ月で930円程度のコストがかかります。
 

電気圧力鍋本体の価格の元が取れるのはいつ?

これまでの計算により、電気圧力鍋を使えば1ヶ月で180円程度ガス調理よりもコストを抑えられることが分かりました。
 
ただし、Amazonでティファールの電気圧力鍋「ラクラ・クッカー プラス コンパクトCY353AJP」を購入する場合、代金は1万6309円(3月24日時点)です。調理器具をガスから電気に切り替えるとすると、電気圧力鍋本体の価格を賄うまでには約8年かかることになります。
 

電気圧力鍋が向いている人の特徴

電気圧力鍋は、普段忙しいから料理の時間を短くしたい、調理中にほかのことをしたいという人に向いています。火加減の調節がいらない電気圧力鍋は、スイッチを入れればキッチンにいる必要がないので、時間を有効活用できます。
 
また、手の込んだ料理にも挑戦し、料理のレパートリーを増やしたいという人にもおすすめです。
 

まとめ

電気圧力鍋は、スイッチ1つで料理が作れる時短アイテムとして人気です。一方、電気圧力鍋の価格を考えると、ガスから電気に切り替えて家計の支出を抑えることは簡単ではないことが分かります。
 
電気圧力鍋の良いところは、コスト面というより利便性の高さにあります。調理中の時間を有効活用したい、料理のレパートリーを増やしたいという人は、電気圧力鍋の購入を検討してみてください。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問
東京ガス株式会社 都市ガスの種類・熱量・圧力・成分
東京ガス株式会社 ガス料金表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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