管理職になった約7割が「健康が損なわれた」と回答!→理由は「残業代が出ない」「仕事が多すぎる」などだけど、意外と「なって良かった」も約6割!? 給与面も含めたメリットとは

配信日: 2025.04.15

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管理職になった約7割が「健康が損なわれた」と回答!→理由は「残業代が出ない」「仕事が多すぎる」などだけど、意外と「なって良かった」も約6割!? 給与面も含めたメリットとは
管理職への昇進は、多くのビジネスパーソンにとってキャリアの一大ステップです。新年度から昇進して管理職になるという人もいるのではないでしょうか。
 
しかし、その背景には健康問題や労働環境の変化など、見過ごせない課題も存在します。本記事では、デメリットも含めた管理職の現実と、給与面をはじめとするメリットについて解説します。
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管理職の健康状態:7割が不健康に?

マイナビ転職が2024年に行った「管理職の悩みと実態調査」において「管理職になって、人生はどう変わったか」という問いに対し、ネガティブな要素で最も多かったのは「仕事の比重が増えた」の75.8%、次に多かったのが「心身の健康が損なわれた」の68.9%です。
 
管理職になると、一般職とは異なる労働環境に直面します。多くの企業では、管理職は「管理監督者」とみなされるため、残業代が支給されないケースが少なくありません。部下の指導やチーム全体としての成果管理、経営陣との会議や業務調整など、これまで以上に仕事が増えることも多いでしょう。
 
増える業務や精神的な負担増により、同調査のように健康を損ねる人が多いのかもしれません。健康を守るためには、意識的に休息を取ることや、ワークライフバランスを見直すことが重要ですが、思うようにならない人も少なくないのでしょう。
 

それでも管理職になって良かった?

管理職は大変な職務ですが、管理職になるメリットはあるのでしょうか? マイナビ転職の調査では、管理職全体の60.8%が「管理職になって良かった」と回答しています。
 
さらに、役職が上がるにつれてその割合は増加し、部長クラスでは74.6%、本部長では80.0%に達していることが分かりました。管理職になって良かったことにはどんなことがあるのでしょうか?
 
先ほどの「管理職になって、人生はどう変わったか」という問いに対し、ポジティブな要素として多かったのは「金銭的な不安が減った」が67.1%、「自分に自信がついた」が66.5%、「交友関係が広くなった」が61.1%などとなっています。
 
管理職となると給与が上がるとともに、チームの成長を支えられたり、組織の意思決定に関われたりします。自身の市場価値も上がり、転職市場では高い評価を得られることもあるでしょう。
 

給与面でのメリット:一般職との差は?

一般的に管理職になると残業代は出ないことが多いですが、基本給のアップや役職手当などにより、年収は上がる傾向にあります。
 
先ほどのマイナビ転職の調査によると、管理職の現在の年収の中央値は620万円であり、管理職になる前の500万円から大幅に増加しています。なお、役職ごとの中央値は次のとおりです。


・係長:520万円
・課長:660万円
・次長:775万円
・部長:800万円

このデータから、基本的には責任の増加に見合って報酬も増額されていることが分かります。給与アップを目的に管理職を目指す人も少なくないでしょう。
 

まとめ

管理職になると、業務負担や健康リスクが増える一方で、給与アップや仕事のやりがいが大きくなることも期待できます。
 
「仕事の負担が増えても収入を上げたい」「組織を動かす立場に立ちたい」という人にとっては、管理職は魅力的な選択肢です。しかし、「ワークライフバランスを重視したい」「責任の重さに耐えられるか不安」という人は慎重に考える必要があります。
 
管理職を目指す際には、自身のキャリアプランやライフスタイルに合うかどうかをよく考え、メリットとデメリットを比較したうえで決断することが大切だと言えるでしょう。
 

出典

マイナビ転職 管理職の悩みと実態調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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