一人暮らしなら「カレー」はレトルトにすべき?ルーを使って作った場合との価格差は?

配信日: 2025.04.26 更新日: 2025.04.28
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一人暮らしなら「カレー」はレトルトにすべき?ルーを使って作った場合との価格差は?
一人暮らしでの食事選びに悩む方もいるでしょう。レトルトカレーとルーを使って作るカレーでは、それぞれに異なる特徴やメリットがあります。
 
今回は、一人暮らしにおけるレトルトカレーとルーを使って作るカレーの特徴や価格差について解説します。自分のライフスタイルに合った選択をする際に、本記事の内容を参考にしてみてください。
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レトルトカレーの価格

レトルトカレー1個あたりの価格を134円として計算します。総務省統計局の2023年「小売物価統計調査」によると、2023年のうるち米コシヒカリの平均価格(東京都区部)は、5キログラムあたり2323円です。これは1グラムあたり約0.46円となります。
 
炊いたご飯0.25キログラムを用意する場合、生米は炊くと約2.2~2.3倍にふくらむため、生米はおよそ113グラム必要です。そのため、一皿あたりの米の価格は約52.8円となります。
 
したがって、レトルトカレーをご飯と一緒に食べた場合の価格は約186円です。
 

ルーを使って作るカレーの価格

以下の条件でカレーを作ったときの価格を計算してみましょう。

●玉ねぎ1個の重さ:0.2キログラム
●じゃがいも1個の重さ:0.15キログラム
●にんじん1個の重さ:0.2キログラム

同調査によると、2023年の各野菜の平均価格は玉ねぎ298円/キログラム、じゃがいも392円/キログラム、にんじんは474円/キログラムです。
 
一人分のカレーに使用する野菜を玉ねぎ1/4個、じゃがいも1/2個、にんじん1/4個だとすると、玉ねぎの価格は14.9円、じゃがいもは29.4円、にんじんは23.7円となります。それぞれ合計すると約68円です。
 
肉類に関しては、鶏もも肉41.6グラムを入れると仮定しましょう。同調査によると、2023年の鶏肉100グラムの平均価格(東京都)は144円です。この価格を基に41.6グラム分の価格を計算すると約59.9円となります。
 
さらに同調査によれば、2023年のカレールー1箱(12皿分)の平均価格は266円であり、1皿分は約22.1円となります。
 
したがって、全ての材料(米を含む)の価格を計算すると約202.8円です。
 

レトルトカレーとルーを使って作るカレーの価格を比較

表1は、レトルトカレーとルーを使って作るカレーの価格を比較したものです。
 
表1

項目 レトルトカレー カレールー使用
ご飯250gの価格 52.8円 52.8円
野菜合計 68円
レトルトカレーの価格 134円
カレールーの価格 22.1円
肉の価格(鶏もも肉41.6g) 59.9円
合計 186.8円 202.8円

※筆者作成
 
レトルトカレーと比べると、ルーを使用するカレーの方が16円高いことが分かりました。レトルトカレーは材料費がおさえられるため、食費を節約したい場合に向いています。
 
一方で、ルーを使って作るカレーは費用が少々高くなるものの、豊富な具材を使えるため、ボリュームや栄養面での満足感を得やすいといえます。
 

レトルトカレーのメリット

レトルトカレーのメリットは以下の3点です。

●長期間保存ができる
●調理の手間がかからない
●品質が安定している

レトルトカレーのメリットとして、長期間保存が可能で非常食やアウトドアで役立つ点が挙げられます。また、調理済みで温めるだけで済むため、忙しい日常でも利用しやすいとされています。
 
さらに、製造工程が管理されているため、味や品質も安定しているようです。これらの特徴から、多くの場面で重宝されるでしょう。
 

ルーを使用するメリット

市販のルーは一度に12皿分もの大容量のカレーを作れるので、家族が多い人や来客時にも比較的簡単に食事の準備ができるのはメリットといえます。
 
また、カレールーには粉末タイプもあり、そのような商品を使用すれば、少量ずつ調理することも可能です。カレーはもちろん、ほかのレシピもアレンジできるのはうれしいポイントです。
 

レトルトカレーと比べると、ルーを使って作るカレーの方が約16円高い

今回は一人暮らしにおけるレトルトカレーとルーを使って作るカレーの価格差や、それぞれのメリットについて解説しました。一人暮らしの方には、忙しい日や手軽に済ませたいときにはレトルトカレーが便利といえます。
 
一方で、調理の時間に余裕があり、さまざまな具材を楽しみたい方にはルーを使って作るカレーも向いているでしょう。今回の比較では調理にかかる電気代やガス代、水道代といった光熱費は含めていません。実際に自炊する場合は、こうしたランニングコストやそれぞれの特徴を理解し、目的やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
 
また、今回使用したデータは2023年平均のものです。物価高により、直近の平均価格は変動している可能性がありますが、食事のスタイルを見直すきっかけとして、今回の比較を参考にしてみてください。
 

出典

総務省統計局 小売物価統計調査  小売物価統計調査(動向編) 表番号 1 結果表  調査品目の月別価格及び年平均価格【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】【01】「1001 うるち米」 ~ 「1090 シリアル」
総務省統計局 小売物価統計調査  小売物価統計調査(動向編) 表番号 1 結果表  調査品目の月別価格及び年平均価格【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】【04】「1201 牛肉」 ~ 「1341 鶏卵」
総務省統計局 小売物価統計調査  小売物価統計調査(動向編) 表番号 1 結果表  調査品目の月別価格及び年平均価格【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】【05】「1401 キャベツ」 ~ 「1434 きゅうり」
総務省統計局 小売物価統計調査  小売物価統計調査(動向編) 表番号 1 結果表  調査品目の月別価格及び年平均価格【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】【08】「1601 食用油」 ~ 「1658 パスタソース」
総務省統計局 小売物価統計調査  小売物価統計調査(動向編) 表番号 1 結果表  調査品目の月別価格及び年平均価格【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】【11】「1814 焼豚」 ~ 「1893 おでん」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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