気づいたらタンス預金が「100万円」超えてました…これって「銀行」に預けたほうがいいですか?「税金」・「リスク」・「適切な金額」を解説!
配信日: 2025.06.25

本記事では、タンス預金の適切な金額や、リスクについて解説します。

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「タンス預金」の定義とは!?
タンス預金とは、銀行以外に保管している現金資産を指す言葉です。保管場所は、タンスに限りません。クローゼットや貸金庫、別荘などに保管している場合でもタンス預金に該当します。
2024年7月の新紙幣が発行され、タンス預金でためていた旧紙幣が使用できなくなるのではないか、と話題が上ったのは記憶に新しいのではないでしょうか。結果として旧紙幣が使えなくなるという説は誤解だったようですが、これを機にタンス預金をやめた人もいるようです。
「100万円以上」のタンス預金はリスクが高い
タンス預金として大金を保管するのは、あまりおすすめできません。特に100万円以上のタンス預金は、トラブルにつながる可能性があります。タンス預金そのものに違法性はありません。
しかし、保管した金額を申告せずに税金を払わない行為はペナルティーの対象です。大金であるほど税金逃れの疑いをかけられやすいため、税務署の調査が入る恐れもあります。
意図的な無申告は悪質であると判断され、重加算税のペナルティーを課せられることもあるので気をつけましょう。申告漏れに気付いた場合は、早めの申告手続きが必要です。手続きが難しいようであれば、税理士などの専門家に相談するという選択肢もあります。
また、タンス預金は存在していたことを証明するのが難しく、相続時や盗難時にトラブルにつながることがあります。大量の現金を自宅に置いておくことは、防犯上の理由でもリスクが高いといえるでしょう。
急場の「タンス預金」は「10万円~30万円未満」が無難
タンス預金の金額は10〜30万円が無難であり、30万円を超えたら銀行に預けるのがよいでしょう。
株式会社スガワラくんのインターネット調査によると、タンス預金を行っている人の割合は41.7パーセントという結果でした。同調査において、最多のタンス預金額は10万円未満(27.2パーセント)です。次いで多かったのが10万円〜30万円未満(25.6パーセント)となっています。
脱税目的でなければ、少額の現金を手元に置いておくことは、緊急時への備えになります。銀行の破綻や災害、口座の凍結(名義人の死亡など)といった要因で、現金を突然引き出せなくなることは十分に考えられるためです。不慮の事態に備えるためにも、少額のタンス預金は有効であるといえるでしょう。
まとめ
タンス預金を行っている人は、現代においてもある一定数存在します。自然災害や口座の凍結に備えて、現金を手元に置いておくことは有効です。
しかし、さまざまなトラブルを避けるためにも、多額のタンス預金はおすすめできません。せいぜい10~30万円が適切な金額といえるでしょう。
また、納税のルールを正しく理解することも必要です。特に100万円以上のタンス預金は脱税を疑われる可能性があるため、銀行に預けた方がよいと考えられます。本記事を参考に、貯蓄の方法を見直してみてはいかがでしょうか。
出典
政府広報オンライン 2024年7月3日、新しいお札が発行! 2024年8月
株式会社スガワラくん「タンス預金と新紙幣」についてのアンケート調査(「脱・税理士スガワラくん 調べ」)(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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