ご飯、みそ汁、麦茶は「おいしいお水」を使いたいです。「ウォーターサーバー」と「浄水器」で悩んでいるのですが、コスパがいいのはどちらですか?

配信日: 2025.06.27
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ご飯、みそ汁、麦茶は「おいしいお水」を使いたいです。「ウォーターサーバー」と「浄水器」で悩んでいるのですが、コスパがいいのはどちらですか?
暑さが増すこれからの季節、家族のために麦茶を用意する機会も多くなるでしょう。飲み水に加え、調理や水筒用など、家庭で使う水の量は意外と多くなりがちです。
 
そんな中、おいしい水を確保する方法として、「ウォーターサーバー」や「浄水器」の導入を検討する人もいるかもしれません。この記事では、それぞれのコストや手間、安全性などを比較し、家庭に合った選び方を考えます。
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ウォーターサーバーにかかる費用の内訳

家庭で人気のウォーターサーバーですが、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。タイプ別に見ていきます。ウォーターサーバーには、大きく分けて「宅配型」と「浄水型」の2種類があり、それぞれ費用構造が異なります。
 
「宅配型」ウォーターサーバーは、天然水やRO水(不純物を除去した水)のボトルを定期的に自宅へ届けてもらうサービスです。大手メーカーの料金プランを見ると、水の料金は12Lボトル1本あたり約2000円が目安です。
 
加えて、サーバーのレンタル料(無料から月1000円程度)や、電気代が必要です。電気代は省エネ性能の高い機種も増えていますが、月々500円から1000円程度を見ておくとよいでしょう。
 
一方、「浄水型」ウォーターサーバーは、水道水をサーバー内部のフィルターでろ過するタイプです。料金は月額3000円から4000円程度の定額制が多く、この料金にサーバーレンタル料やフィルター交換費用が含まれています。
 
水は自宅の水道水を使うため、水代を気にせず使えるのが特徴です。電気代は宅配型と同様に月々500円程度かかりますが、水道料金はごくわずかです。
 

浄水器にかかる費用の内訳

浄水器は、水道の蛇口に取り付けるタイプや、ポット型、据え置き型などがあります。最も手軽な「蛇口直結型」の場合、本体価格はおおむね数千円から1万円程度です。
 
ランニングコストは、定期的なカートリッジ交換費用のみです。大手メーカーの製品を見ると、カートリッジは3ヶ月で交換するタイプが多く、価格は1個あたり3000円から4000円程度です。これを月額に換算すると、約1000円から1300円となります。
 
「ポット型」であれば、本体は数千円、カートリッジは2ヶ月から3ヶ月ごとの交換で1個1000円台からあり、より気軽に始めやすいでしょう。浄水器は電気を使わないため、電気代はかかりません。初期費用として本体購入費はかかりますが、月々の負担はカートリッジ代と水道代のみとなります。
 

【モデルケース別】月々の費用をシミュレーション

それでは、実際にどれくらいの費用差が出るのか、具体的なモデルケースで計算してみましょう。例えば、夏場に小学生の子ども2人が毎日1Lの水筒を持っていくと、それだけで月に約60Lになります。
 
今回はこの「月60L」を一つの基準として、4人家族の費用を比較してみましょう。


・電気代の計算は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている、「1kWh (キロワット時)あたり31円」を使用します。
・水道料金は、東京都水道局が公表している「1Lあたり約0.24円」を参考に計算します。


1.宅配型ウォーターサーバー(天然水)

・水代(12Lボトル5本): 約9500円(※1本1900円と仮定)
・サーバーレンタル料: 0円(無料プランと仮定)
・電気代: 約500円
・合計: 月額 約1万円
 
2.浄水型ウォーターサーバー
・定額レンタル料: 約3300円
・水道代(60L): 約14円
・電気代: 約500円
・合計: 月額 約3814円
 
3.浄水器(蛇口直結型)
・カートリッジ代: 月額換算 約1200円
・水道代(60L): 約14円
・電気代: 0円
・合計: 月額 約1214円

今回のシミュレーションは月60Lを基準としましたが、ご家庭によってはさらに多くの水を利用するでしょう。以下の目安を参考に、ご自身の家庭の消費量を計算してみてください。


・毎日お米を2合炊く場合:+約15L/月(炊飯に使う水の目安)
・毎日4人分のみそ汁を作る場合:+25L/月(少し多めに作る場合を含む)

もし、水筒(60L)とお米(15L)、みそ汁(25L)で合計約100Lを利用する場合、宅配型の水代は12Lボトル約8.3本分となり、料金は約1万5800円まで上がる可能性もあります。このように、浄水型や浄水器との価格差は、利用量が増えるほど顕著になるでしょう。
 

家庭のライフスタイルに合うものが一番お得

単純な月額費用だけを見ると、浄水器が最も経済的です。初期投資を抑え、ランニングコストを重視するならば、浄水器が有力な選択肢となるでしょう。
 
一方で、ウォーターサーバーには、いつでも冷水と温水が使えるという大きな利便性があります。お茶やコーヒーをよく飲む、赤ちゃんのミルク作りがあるといったご家庭では、その価値は金額以上かもしれません。
 
特に浄水型サーバーは、宅配型よりもコストを抑えながら、手軽さや便利さも得られるバランスの取れた選択肢です。
 
最終的にどちらがお得かは、家庭が水に何を求めるかによって変わります。コスト、利便性、味の好みなど、総合的に比較検討し、ライフスタイルに最適なものを選ぶのがよいでしょう。
 

出典

東京都水道局 節水について
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
農林水産省 大事な水、どうやって備えますか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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